[2914] 日本たばこ産業 の財務・株価分析レポート

日本たばこ産業の2024年12月期の営業利益は323,461百万円、営業利益率は10.3%と前年比348,949百万円減、営業利益率は13.4%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

2014年03月期〜2024年12月期で、稼ぐ力がDOWN。営業利益率は1%pt以上減少、営業利益が30%以上減少

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、たばこ事業、医薬事業、加工食品事業を展開するグローバル企業であり、連結子会社268社、持分法適用会社53社から構成されています。

事業セグメント

  • たばこ事業: JT International S.A.を中核として、世界各国でたばこ製品の製造、販売を行っており、販売数量で世界第3位を誇ります。研究開発、原料調達、製造、マーケティング、販売の各分野で競争力を強化しています。
  • 医薬事業: 医療用医薬品の研究開発、製造、販売及びプロモーションを行い、鳥居薬品㈱が製造、販売を担っています。研究開発は循環器・腎臓・筋、免疫・炎症、中枢の領域にフォーカスしています。
  • 加工食品事業: テーブルマーク㈱を中心に冷凍・常温食品、調味料等の製造、販売を行っています。独自技術を活かした革新的な製品開発に注力し、食の安全を重視しています。

事業の特徴・強み

  • たばこ事業では、世界第3位の販売数量を誇り、130以上の国と地域で製品を販売しています。研究開発力を競争力の源泉とし、製品価値の向上とコストの低減を目指しています。
  • 医薬事業では、安定的な利益貢献に向け、製品の価値最大化、研究開発パイプラインの強化に取り組んでいます。
  • 加工食品事業では、独自技術を活かした付加価値ある製品の開発に取り組み、食の安全を重視しています。

今後の展開・方針

各事業において、研究開発の強化、製品価値の最大化、戦略的な提携の強化を通じて、安定的な成長と収益性の向上を目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、当社グループは生産性向上と生産能力増強を目的に、たばこ事業、医薬事業、加工食品事業において継続的に設備投資を行ってきました。国内外のたばこ事業では製品スペック改善、規制対応、RRP関連投資を含む製造設備の改修・維持更新に重点を置き、医薬事業では研究開発体制の整備・強化、加工食品事業では生産能力の増強と維持更新に注力しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2019-12-31 (1,314億円)
    目的: 生産性向上
    詳細: 国内たばこ事業では製造工程の維持更新及び生産性の向上、新製品対応並びに製品スペック改善等に348億円、海外たばこ事業では製品スペック改善及び規制対応に783億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に70億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に61億円の設備投資を行いました。
  • 2020-12-31 (1,129億円)
    目的: 生産性向上
    詳細: 国内たばこ事業では製造工程の維持更新及び生産性の向上、新製品対応並びに製品スペック改善等に211億円、海外たばこ事業では製品スペック改善及び規制対応に666億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に91億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に80億円の設備投資を行いました。
  • 2021-12-31 (1,009億円)
    目的: 生産性向上
    詳細: 国内たばこ事業では製造工程の維持更新及び生産性の向上、新製品対応並びに製品スペック改善等に200億円、海外たばこ事業では生産能力増強、維持更新及びRRPの増産や製品開発等に625億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に60億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に107億円の設備投資を行いました。
  • 2022-12-31 (1,010億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: たばこ事業では製造設備の改修・維持更新及び能力増強等に838億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に24億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に82億円の設備投資を行いました。
  • 2023-12-31 (1,254億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: たばこ事業ではRRP関連投資及び製造設備の改修・維持更新等に1,051億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に73億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に58億円の設備投資を行いました。
  • 2024-12-31 (1,507億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: たばこ事業ではRRP関連投資及び製造設備の改修・維持更新等に1,350億円、医薬事業では研究開発体制等の整備・強化に70億円、加工食品事業では生産能力増強、維持更新に61億円の設備投資を行いました。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ