[3433] トーカロ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、溶射加工を中心に、TD処理加工、ZACコーティング加工、PTA処理加工、PVD処理加工などの表面改質加工を行っており、これらの加工により被加工品に新たな機能を付与しています。

事業セグメント

  • 溶射加工: 半導体・FPD製造装置の部品、発電用ガスタービンや電力貯蔵用電池、各種軸受類などの産業用機械部品及び鉄鋼用ロールや製紙用ロール、化学プラント部品などの表面に、金属やセラミックス、サーメット等のコーティング材料を高温熱源で加熱し吹き付けて皮膜を形成することで、耐摩耗性や耐熱性等の耐久性能を向上させる表面改質法。
  • 国内子会社: 日本コーティングセンター株式会社は、主にPVD処理加工を行い、切削工具や刃物、金型などへの表面改質を行っています。
  • 海外子会社: 中国や台湾、米国において溶射と溶接肉盛を主体とする表面改質加工を行い、半導体・FPD製造装置部品のメンテナンス事業を展開しています。
  • その他: TD処理加工、ZACコーティング加工、PTA処理加工を行い、それぞれの方法で耐摩耗性や耐食性を付与する表面改質法を提供しています。

事業の特徴・強み

  • 多様な表面改質加工技術を持ち、被加工品の用途に応じた最適な加工方法を提供できる点。

今後の展開・方針

海外市場における拠点を活用し、半導体製造装置部品のメンテナンス事業を強化し、現地の日系鉄鋼メーカー向けに溶射及び溶接加工等の表面改質加工を展開。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、新規需要への対応と生産能力の増強を目的に、継続的に設備の新設、拡充、改修を行ってきました。各年度において、国内外の工場での新規設備の導入や工場建設を通じて、生産能力の向上を図っています。特に、溶射加工やPVD処理加工の分野での設備投資が顕著であり、品質向上とコスト低減を目指した戦略的な投資を行っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (26億78百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新規溶射設備の購入、神戸工場の移転、新工場建設、溶射技術開発研究所の新規研究開発設備の購入
  • 2016-03-31 (37億30百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 名古屋工場の移転、新規溶射設備の購入、日本コーティングセンター株式会社での新規PVD処理設備の購入、本社移転用地の購入
  • 2017-03-31 (59億36百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 千葉県での工場用地及び建物の取得、新規溶射設備の購入、日本コーティングセンター株式会社での新工場建設
  • 2018-03-31 (63億61百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 東京工場での増産対応、福岡県や岡山県での工場用地取得、新規溶射設備の購入、新本社の建設
  • 2019-03-31 (5,965百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 明石播磨工場での製造棟新設、東京工場や北九州工場での新規溶射設備の購入
  • 2020-03-31 (2,314百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 明石播磨工場での溶射加工設備の導入、東京工場や北九州工場での新規溶射設備の購入
  • 2021-03-31 (4,822百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 明石播磨工場での溶射加工設備の導入、日本コーティングセンター株式会社での機械装置購入
  • 2022-03-31 (4,385百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 水島工場での新工場建設、東京工場での新棟建設、新規溶射設備の購入
  • 2023-03-31 (4,855百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 水島工場での新工場建設、東京工場での新棟建設、新規溶射設備の購入
  • 2024-03-31 (4,875百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 明石工場や東京工場での溶射加工設備の導入、北九州工場での新管理棟の建設

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
日本コーティングセンター㈱ 神奈川県座間市 100百万円 ①加工業務の受委託②土地・工場建物等の賃借 100.0 役員兼任等あり(当社従業員の出向2名、当社従業員の兼任3名)
東華隆(広州)表面改質技術有限公司 中国広東省広州市 400万USドル ①当社による溶射加工の技術指導及び溶射材料等の販売②加工業務の受委託③当社による債務保証あり 70.0 役員兼任等あり(当社従業員の兼任4名)
東賀隆(昆山)電子有限公司 中国江蘇省昆山市 500万USドル ①当社による溶射加工の技術指導及び溶射材料等の販売②加工業務の受委託 90.0 役員兼任等あり(当社従業員の出向1名、当社従業員の兼任4名)
漢泰国際電子股份有限公司 中華民国(台湾)台南市 4億NTD ①当社による溶射加工の技術指導及び溶射材料等の販売②加工業務の受委託 50.0 役員兼任等あり(当社役員の兼任1名、当社従業員の兼任2名)
TOCALO USA, Inc. 米国カリフォルニア州 1,500万USドル ①当社による溶射加工の技術指導及び溶射材料等の販売②加工業務の受委託 100.0 役員兼任等あり(当社従業員の出向2名、当社従業員の兼任1名)

持分法適用関連会社

持分法適用関連会社の情報がありません。

注釈

  • 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
  • 特定子会社であります。
  • 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。