[3880] 大王製紙 の財務・株価分析レポート

大王製紙の2025年03月期の営業利益は9,807百万円、営業利益率は1.5%と前年比4,560百万円減、営業利益率は0.7%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、当社、連結子会社33社及び関連会社1社で構成され、紙・板紙事業、ホーム&パーソナルケア事業、その他の事業を展開しています。

事業セグメント

  • 紙・板紙事業: 新聞用紙、印刷用紙、包装用紙、板紙、段ボール、パルプ等の製造販売を行っています。新聞用紙は当社及びいわき大王製紙が製造し、当社及びEBSが販売を行っています。印刷用紙は主に当社が製造し、当社及びEBSが販売を行い、一部はダイオーミウラが販売を行っています。包装用紙は当社が製造し、当社及びEBSが販売を行っています。板紙は主に当社、いわき大王製紙、大津板紙及びダイオーペーパーテクノが製造し、当社及びEBSが販売を行い、一部は段ボールとして大王パッケージ等が販売を行っています。
  • ホーム&パーソナルケア事業: 衛生用紙、紙おむつ、フェミニンケア用品、ウエットワイプ、ペット用品等の製造販売を行っています。衛生用紙は主に当社、エリエールペーパー及びダイオーペーパープロダクツが製造し、当社及びEBSが販売を行っています。紙おむつ、フェミニンケア用品等は主にエリエールプロダクトが製造し、当社及びEBSが販売を行っています。海外では、大王(南通)生活用品有限公司が中国市場向けに、サンテルS.A.がブラジル市場向けに製造販売を行っています。
  • その他: フォレスタル・アンチレLTDA.及びオレゴンチップターミナルINCが行っている植林・木材販売事業、ダイオーエンジニアリングが行っているエンジニアリング事業、ダイオーロジスティクスが行っている物流事業等を含んでいます。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、新聞用紙、印刷用紙、包装用紙、板紙、段ボール、パルプ等の製造販売において、幅広い製品ラインを持ち、国内外での市場展開を行っています。
  • ホーム&パーソナルケア事業においては、衛生用紙や紙おむつ、フェミニンケア用品などの製造販売を行い、国内外での市場展開を強化しています。

今後の展開・方針

2024年4月1日にEBSを吸収合併存続会社、東京紙パルプインターナショナルを吸収合併消滅会社とする吸収合併を行い、組織の効率化と経営資源の最適化を図ります。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、当社グループは生産設備の増強を中心に設備投資を行ってきました。紙・板紙事業では、主に生産性向上、品質向上、売上拡大を目的とした設備の増設や更新を行い、ホーム&パーソナルケア事業では、ベビー用紙おむつや衛生用紙の生産設備の新設や増設を進めてきました。その他事業では、バイオマス発電設備の建設や植林事業を通じて環境対応を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (31,587百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 可児工場の洋紙マシンをいわき大王製紙に移設し、段ボール原紙マシンへ転抄。中国・東南アジアでベビー用紙おむつの生産設備を増設。植林事業で植林を実施。
  • 2016-03-31 (37,310百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大王パッケージ5工場で製函機と印刷機の増設及び更新。エリエールプロダクト株式会社いわき工場を新設し、可児工場でティシュー生産設備を増設。植林事業で植林を実施。
  • 2017-03-31 (32,453百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 大王パッケージ株式会社各工場で段ボール生産設備を増設。エリエールプロダクト株式会社福島工場でベビー用紙おむつ、大人用紙おむつ、フェミニンケア用品の生産設備を増設。大王(南通)生活用品有限公司でベビー用紙おむつの生産設備を増設。三島工場で黒液回収発電設備の建設に着手。
  • 2018-03-31 (39,523百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 三島工場で平判加工設備を増設。川之江工場で衛生用紙生産設備の新設に着手し、大日製紙株式会社でペーパータオル生産設備を増設。三島工場で黒液回収発電設備の建設を実施。
  • 2019-03-31 (59,590百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 三島工場でクラフトパルプ増産工事を実施。川之江工場で衛生用紙生産設備の新設工事を実施。三島工場でバイオマス発電設備の建設を実施。
  • 2020-03-31 (61,934百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 三島工場でN7号抄紙機の板紙マシン化工事を実施。可児工場で衛生用紙生産設備の新設工事を実施。三島工場でバイオマス発電設備の建設を実施。
  • 2021-03-31 (53,411百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 三島工場でN7号抄紙機の板紙マシン化工事を実施。川之江工場で衛生用紙生産設備の新設工事を実施。三島工場でバイオマス発電設備の建設を実施。
  • 2022-03-31 (64,165百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 三島工場で生産性の向上および生産設備の維持更新工事を実施。川之江工場で衛生用紙生産設備の新設工事を実施。三島工場でバイオマス発電設備の建設を実施。
  • 2023-03-31 (47,857百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 三島工場で臨海製品倉庫の新設工事を実施。三島工場でフラッフパルプ生産設備の新設工事を実施。フォレスタル・アンチレLTDA.で燃料ペレット工場の新設工事を実施。
  • 2024-03-31 (31,421百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: いわき大王製紙株式会社でバイオマスボイラーの更新工事を実施。三島工場でフラッフパルプ生産設備の新設工事を実施。大王(南通)生活用品有限公司でフェミニンマシン設備設置工事を実施。フォレスタル・アンチレLTDA.で生産性向上及び生産設備の維持更新工事を実施。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ