[3932] アカツキ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、ゲーム事業とコミック事業を主な事業セグメントとして展開しており、モバイルゲームの企画・開発・運営および縦読みフルカラーコミックの制作・配信を行っています。

事業セグメント

  • ゲーム事業: モバイルゲームの企画、開発、運営を行い、オリジナルタイトルと他社IP利用タイトルを提供。プラットフォーム運営事業者が運営する各アプリマーケットでサービスを提供し、ユーザーが気軽に楽しめるゲームを主流としています。
  • コミック事業: 縦読みフルカラーコミックの企画、制作、配信を行い、「HykeComic」アプリを通じてサービスを提供。他社制作のコミックも配信し、国内外のプラットフォームで展開しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • オリジナルタイトルの企画力とプロデュース力を持ち、ゼロから企画・開発を行う強みがあります。また、ノウハウの蓄積と企画立案プロセスの整備により、継続的なタイトル運営と新規タイトル開発を支えています。
  • 長期運用力を持ち、オリジナルタイトルと他社IP利用タイトルを展開することでリスクをヘッジし、複数タイトルの運営体制を構築しています。
  • データ分析とPDCAサイクルの実行により、ユーザー動向に応じた施策を適時に実施し、収益向上を図っています。
  • 海外オペレーション力を持ち、台湾子会社を通じて日本のノウハウを展開し、グローバルなサービス提供体制を構築しています。
  • 組織力と企業文化を重視し、メンバーのモチベーションを高める組織作りと企業文化の醸成に積極的に取り組んでいます。

今後の展開・方針

今後は、国内外での事業展開を強化し、特に海外市場での成長を見込み、台湾子会社を中心にグローバルなオペレーション体制を強化します。また、ゲーム事業とコミック事業のノウハウを活用し、新たなサービスやコンテンツの開発を進め、ユーザー基盤の拡大と収益性の向上を目指します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、当社は主にゲーム開発関連のソフトウエア取得や本社設備の更新を中心に設備投資を行ってきました。2019年と2020年にはアソビル工事を含む大規模な投資を実施し、その後は本社設備の効率化やパソコンの更新を進めています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2016-03-31 (310,185千円)
    目的: 新規事業
    詳細: ソーシャルゲーム開発等に要するソフトウエア開発取得
  • 2017-03-31 (762,761千円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社移転等に伴う造作設備等の取得、モバイルゲーム開発等に要するソフトウエアの取得
  • 2018-03-31 (311,008千円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社内装工事、モバイルゲーム開発等に要するソフトウエアの取得
  • 2019-03-31 (1,463百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: アソビル工事、モバイルゲーム開発等に要するソフトウエアの取得
  • 2020-03-31 (969百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: アソビル工事等の有形固定資産の取得、モバイルゲーム開発等に要するソフトウエアの取得
  • 2021-03-31 (84百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社工事等の有形固定資産の取得
  • 2022-03-31 (448百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社工事等の有形固定資産の取得
  • 2023-03-31 (56百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: パソコンの購入による有形固定資産の取得
  • 2024-03-31 (241百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: パソコン等本社備品の購入による有形固定資産の取得、ゲーム開発等に要するソフトウエアの取得

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
株式会社アカツキゲームス 東京都品川区 100百万円 ゲーム事業 100.0 役員の兼務1名
Akatsuki Taiwan Inc. 台湾台北市 30百万台湾ドル ゲーム事業 100.0 なし
株式会社アカツキ福岡 福岡県福岡市 5百万円 ゲーム事業 100.0 なし
株式会社HykeComic 東京都品川区 50百万円 コミック事業 100.0 役員の兼務1名
株式会社Akatsuki Ventures 東京都品川区 50百万円 その他 100.0 役員の兼務1名
EMOOTE PTE.LTD. シンガポール 2百万米ドル その他 100.0 なし
Dawn Capital1号投資事業有限責任組合 東京都品川区 5,000百万円 その他 99.6(0.6) 役員の兼務1名

持分法適用関連会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
サイカ・コレクティブ株式会社 大阪府大阪市 9百万円 ゲーム事業 31.8 なし

注釈

  • 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
  • 上記以外に持分法を適用していない非連結子会社及び関連会社が23社あります。
  • 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
  • 特定子会社に該当しております。
  • Dawn Capital1号投資事業有限責任組合の議決権比率については、当社及び子会社からの出資割合を記載しております。
  • 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。