[4245] ダイキアクシス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、株式会社ダイキアクシスを中心に、環境機器関連事業、住宅機器関連事業、再生可能エネルギー関連事業を主な事業として展開しています。

事業セグメント

  • 環境機器関連事業: 生活排水を浄化する浄化槽や産業排水を処理する排水処理システムを主力製品とし、自社で開発から販売、維持管理まで一貫して行う体制を整えています。日本市場だけでなくアジア地域を中心にグローバル展開を進めています。
  • 住宅機器関連事業: 住宅関連商材や教育関連施設商材の販売、内外装工事を主力とし、システムキッチンやユニットバスなどを販売しています。環境配慮型商材の取り扱いも強化しています。
  • 再生可能エネルギー関連事業: 太陽光発電、風力発電、バイオディーゼル燃料事業、水熱処理事業を展開し、環境負荷低減を目指しています。FIT制度を活用した事業やNon-FIT事業の強化を進めています。
  • その他の事業: 家庭用飲料水事業やベンチャーキャピタル事業を展開しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 自社で開発・製造・施工・販売・維持管理を一貫して行う体制を持ち、顧客ニーズに応じた多様な製品を提供できることが強みです。
  • 日本市場で培った知見を活かし、グローバル市場でのルール作りに貢献し、現地生産による機動的な受注拡大を図っています。

今後の展開・方針

再生可能エネルギー分野では、ポストFITを見越した高付加価値事業の提案を進め、風力発電では2025年までに70サイトの連系を目指しています。バイオディーゼル燃料事業では関東地方に新たな事業所と製造プラントを建設し、需要の高いエリアでの拡販を進めます。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、競合他社との販売競争に対応するため、過去から現在に至るまで生産能力の増強を中心に設備投資を行ってきました。特に、地下水飲料化システムや再生可能エネルギー関連設備への投資を積極的に進め、インドや国内での新工場建設、太陽光発電設備、小形風力発電設備の導入を通じて事業基盤の強化を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (13億1百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、インドネシアでの新工場建設及び生産設備の増強、新配送センターの建設
  • 2015-12-31 (8億88百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、株式会社トーブの新社屋建設、インドネシアでの新工場建設及び生産設備の増強
  • 2016-12-31 (3億43百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、排水処理設備維持管理用設備、支店の改修工事
  • 2017-12-31 (2億59百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、製造設備
  • 2018-12-31 (20億38百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、製造設備、太陽光発電設備、機材センターの移転
  • 2019-12-31 (2,404,575千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、太陽光発電設備
  • 2020-12-31 (777,810千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、高温高圧水熱処理装置、冷凍冷蔵レンタル設備、BDF製造設備、太陽光発電設備、小形風力発電設備
  • 2021-12-31 (693,449千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、新工場用地、冷凍冷蔵レンタル設備、小形風力発電設備、太陽光発電設備、次世代型RPF開発設備
  • 2022-12-31 (1,375百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、新工場用地、小形風力発電設備、太陽光発電設備
  • 2023-12-31 (1,391百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、新工場用地、太陽光発電設備、小形風力発電設備、東日本事業所の建設
  • 2024-12-31 (1,250百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 地下水飲料化システム、東日本事業所の建設、グリーンデータセンター事業

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ

関連会社情報

以下は関連会社の情報です。

連結子会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
株式会社トーブ 名古屋市西区 30百万円 各種水処理設備の施工及び維持管理等 100.0%
株式会社ダイテク 愛媛県松山市 10百万円 各種水処理設備の維持管理等 100.0%
株式会社環境分析センター 愛媛県松山市 60百万円 水質分析等アセスメント 100.0%
株式会社ダイキアクシス・サステイナブル・パワー 東京都中央区 100百万円 バイオディーゼル燃料の仕入 100.0%
株式会社冨士原冷機 愛媛県松山市 20百万円 空調設備等の施工 100.0%
株式会社アルミ工房萩尾 愛媛県新居浜市 5百万円 100.0%
株式会社アドアシステム 広島市東区 10百万円 空調設備等の施工 100.0%
株式会社メデア 埼玉県さいたま市 20百万円 100.0%
株式会社Daiki Axis Venture Partners 東京都中央区 10百万円 100.0%
DAVPベンチャー1号投資事業有限責任組合 東京都中央区 850百万円 99.76%
大器環保工程(大連)有限公司 中国 千RMB16,299 100.0%
PT.DAIKI AXIS INDONESIA インドネシア 千IDR70,000,000 排水処理装置の仕入 100.0%
DAIKI AXIS SINGAPORE PTE.LTD. シンガポール 千SGD46,368 100.0%
DAIKI AXIS INDIA PVT.LTD. インド 千INR265,010 100.0%
CRYSTAL CLEAR CONTRACTOR PTE.LTD. シンガポール 千SGD80 100.0%
DAIKI AXIS ENVIRONMENT(PVT)LTD. スリランカ 千LKR200,000 100.0%
DAIKI AXIS ENVIRONMENT PVT.LTD. インド 千INR614,734 100.0%
DAIKI AXIS BANGLADESH LTD. バングラデシュ 千BDT100,000 100.0%

持分法適用関連会社

会社名 住所 資本金 事業内容 出資比率 役員兼任等
凌志大器浄化槽江蘇有限公司 中国 千RMB3,300 49.0%

注釈

  • 「資本金又は出資金」欄の通貨単位の略号は以下のとおりであります。略号RMBIDRSGDINRLKRBDT通貨名人民元インドネシア・ルピアシンガポール・ドルインド・ルピースリランカ・ルピーバングラデシュ・タカ
  • 「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
  • 「議決権の所有割合」欄の[ ]は、内数で間接所有の割合を記載しております。
  • DAVPベンチャー1号投資事業有限責任組合、PT.DAIKI AXIS INDONESIA、DAIKI AXIS SINGAPORE PTE.LTD.、DAIKI AXIS INDIA PVT.LTD.及びDAIKI AXIS ENVIRONMENT PVT.LTD.は、特定子会社であります。
  • 上記のほか、非連結子会社(株式会社キャップ及びDAIKI EARTH WATER PVT.LTD.)がありますが、重要性が乏しいため、記載を省略しております。