[4499] Speee の財務・株価分析レポート

Speeeの2024年09月期の営業利益は537百万円、営業利益率は3.4%と前年比273百万円減、営業利益率は2.5%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、テクノロジーを活用して既存のビジネスを柔軟に組み合わせ、新たなサービスを生み出すことで、新しい価値を提供し続け、多様な産業領域のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。

事業セグメント

  • レガシー産業DX事業: バリューチェーンの非効率を解消するために、テクノロジーを活用した新たなソリューションを実装。主力サービスには中古不動産売却のマッチングサービス「イエウール」、外壁リフォームの「ヌリカエ」、介護領域の「ケアスル 介護」が含まれます。
  • DXコンサルティング事業: データ分析を基にしたコンサルティングサービスを提供し、顧客企業の成果最大化を目指します。主なサービスには「Webアナリティクス」、「バントナー」、「トレーディングデスク」、「アドプラットフォーム」、「SPEC」があります。
  • 金融DX事業: ステーブルコインの早期実用化を目指し、デジタルアセット関連のプロダクト開発に積極的な開発投資を行っています。株式会社Progmatと共同でクロスボーダーステーブルコイン送金基盤構築プロジェクト「Project Pax」を進めています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 全国の不動産業者との契約を通じた広範な顧客基盤と集客力、Webサービス開発とプロモーションの体制、成約率向上への注力が強みです。
  • データの統合及び予測分析技術を活用し、マーケティング戦略の策定から実行までを一貫してデータに基づいて支援する環境を提供しています。

今後の展開・方針

ステーブルコインを活用した高速かつ安価で24時間365日稼働可能なクロスボーダー送金の実現を目指し、国内外金融機関との実証実験を進めています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、効率化を目的とした設備投資を継続的に実施しており、特にソフトウエア及びソフトウエア仮勘定の取得に注力している。2023年度には本社移転に伴う大規模な建物附属設備の取得も行われた。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-09-30 (97,639千円)
    目的: 効率化
    詳細: 工具、器具及び備品の取得7,647千円、ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定の取得89,991千円
  • 2021-09-30 (117,842千円)
    目的: 効率化
    詳細: 業務用パソコン等の工具、器具及び備品の取得56,069千円、自社利用目的のソフトウエア及びソフトウエア仮勘定の取得48,368千円
  • 2022-09-30 (57,103千円)
    目的: 効率化
    詳細: 業務用パソコン等の工具、器具及び備品の取得9,554千円、自社利用目的のソフトウエア及びソフトウエア仮勘定の取得44,291千円
  • 2023-09-30 (289,591千円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社移転に伴う建物附属設備の取得158,310千円、工具、器具及び備品の取得99,014千円、自社利用目的のソフトウエア及びソフトウエア仮勘定の取得32,266千円
  • 2024-09-30 (62,835千円)
    目的: 効率化
    詳細: 建物附属設備の取得1,783千円、工具、器具及び備品の取得23,143千円、自社利用目的のソフトウエア及びソフトウエア仮勘定の取得37,458千円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ