[4506] 住友ファーマ の財務・株価分析レポート

住友ファーマの2025年03月期の営業利益は28,804百万円、営業利益率は7.2%と前年比383,663百万円増、営業利益率は120.0%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、医療用医薬品の製造、仕入および販売を主な事業とし、日本、北米、アジアにおいて事業を展開しています。

事業セグメント

  • 日本: 日本において、医療用医薬品の製造、仕入および販売を行い、住友ファーマプロモ株式会社がオーソライズド・ジェネリック品の製造および販売を行っています。また、S-RACMO株式会社と株式会社RACTHERAが再生・細胞医薬分野の開発受託、製造受託および研究開発を行っています。
  • 北米: 北米において、Sumitomo Pharma America, Inc.他2社が医療用医薬品の製造、仕入および販売を行っています。
  • アジア: アジアにおいて、住友制葯投資(中国)有限公司が中国現地法人の管理統括を行い、住友制葯(蘇州)有限公司が医療用医薬品の製造(小分包装)および販売を行っています。Sumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.他3社が東南アジア、台湾で医療用医薬品の輸入、仕入、販売および情報提供・収集活動を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • グローバルに展開する医療用医薬品の製造、仕入および販売ネットワークを有し、再生・細胞医薬分野での開発受託および製造受託の専門性を持っています。

今後の展開・方針

今後もグローバルな市場での医療用医薬品の製造、販売を強化し、再生・細胞医薬分野での研究開発を推進していく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、医薬品事業を中心に生産、研究開発および営業活動において積極的な設備投資を行っています。特に生産能力の増強を目的とした投資が多く、近年では米国における細胞製品製造施設の建設に注力しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (96億76百万円)
    目的: 研究開発
    詳細: 大阪総合センターの研究設備および管理販売設備の売却
  • 2016-03-31 (73億64百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 大阪研究所における研究2号館耐震・改修工事
  • 2017-03-31 (66億80百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 総合研究所の細胞生産設備の新設
  • 2019-03-31 (132億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 総合研究所における再生・細胞医薬製造プラント「SMaRT」への追加投資
  • 2020-03-31 (120億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鈴鹿工場における製造設備への投資
  • 2021-03-31 (127億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 鈴鹿工場における生産設備増強のための投資
  • 2022-03-31 (126億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: S-RACMO株式会社における再生・細胞医薬製造施設「FORCE」への投資
  • 2023-03-31 (146億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 米国における細胞製品製造施設建設への投資
  • 2024-03-31 (141億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 米国における細胞製品製造施設建設への投資
  • 2025-03-31 (121億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 米国における細胞製品製造施設建設への投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ