[4613] 関西ペイント の財務・株価分析レポート

関西ペイントの2025年03月期の営業利益は52,050百万円、営業利益率は8.8%と前年比455百万円増、営業利益率は0.3%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、塗料の製造販売及び関連する諸サービスを主な事業内容としており、国内外での製造販売を行っています。地域別に日本、インド、欧州、アジア、アフリカの5つの報告セグメントで構成されています。

事業セグメント

  • 日本塗料事業: 日本国内での塗料の製造販売を行っており、特約販売店や販売会社を通じて製品を販売しています。
  • インド塗料事業: インドにおける塗料の製造を行っており、現地での販売を中心に展開しています。
  • 欧州塗料事業: 欧州での塗料製造を行い、トルコを中心に販売を展開しています。
  • アジア塗料事業: インドネシア、マレーシア、タイ、台湾、中国などアジア各国での塗料製造と販売を行っています。
  • アフリカ塗料事業: アフリカでの塗料製造を行い、南アフリカやモーリシャスを含む地域で販売を展開しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 地域別に特化した生産・販売体制を持ち、各地域での市場ニーズに対応した製品展開を行っています。

今後の展開・方針

現在の地域別セグメントを基盤に、各地域での市場シェア拡大と新製品開発を進め、グローバルな事業展開を強化していく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、主に国内及び海外(インド、欧州、アフリカ、アジア)での生産・物流体制の再整備や新工場建設、製造設備の増強に重点を置いた設備投資を行っている。近年では、IT関連への投資も増加している。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (130億34百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内及びアフリカでの生産・物流体制の再整備
  • 2016-03-31 (114億43百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での生産・物流体制の再整備及び東南アジアでの新工場建設・製造設備の増強
  • 2017-03-31 (136億17百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での生産・物流体制の再整備並びにインド及びトルコでの新工場建設・製造設備の増強
  • 2018-03-31 (167億82百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での生産・物流体制の再整備並びにインド及び欧州での新工場建設・製造設備の増強
  • 2019-03-31 (230億18百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での製造設備の増強並びにインドでの新工場建設・製造設備の増強
  • 2020-03-31 (139億49百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での生産・物流体制の再整備並びにインドでの新工場建設・製造設備の増強
  • 2021-03-31 (115億47百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での生産・物流体制の再整備並びにインドおよび欧州での製造設備の増強
  • 2022-03-31 (145億36百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での製造設備の増強並びにインド及び欧州での製造設備の増強
  • 2023-03-31 (122億4百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での製造設備・IT関連へ投資した他、インド及び欧州での製造設備の増強
  • 2024-03-31 (213億44百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での製造設備・IT関連へ投資した他、インド及び欧州での製造設備の増強
  • 2025-03-31 (260億37百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内での製造設備・IT関連へ投資した他、インド及び欧州での製造設備の増強

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ