[4627] ナトコ の財務・株価分析レポート

ナトコの2024年10月期の営業利益は1,232百万円、営業利益率は5.9%と前年比21百万円減、営業利益率は0.3%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、ナトコ株式会社及び子会社7社により構成され、塗料、ファインケミカル製品及び再生溶剤の製造・販売を主な事業としています。

事業セグメント

  • 塗料事業: 合成樹脂塗料を製造し、直接または特約代理店を通じて販売しています。製造はナトコ株式会社、耐涂可精細化工(青島)有限公司、NATOCO PAINT PHILIPPINES, INC.、NATOCO VIETNAM COMPANY LIMITEDで行っています。
  • ファインケミカル事業: 高機能性樹脂・樹脂素材用コート剤等を製造し、直接または特約代理店を通じて販売しています。製造はナトコ株式会社、耐涂可精細化工(青島)有限公司、NATOCO PAINT PHILIPPINES, INC.、NATOCO VIETNAM COMPANY LIMITEDで行っています。
  • 蒸留事業: 再生溶剤等を巴興業株式会社及び有限会社アイシー産業で製造し、直接または特約代理店を通じて販売しています。また、産業廃棄物の収集運搬及び処分を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な製品ラインナップを持ち、直接販売と特約代理店を通じた販売の両方を行うことで、幅広い市場に対応しています。

今後の展開・方針

テキストには今後の展開・戦略の具体的な説明は含まれていません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、生産設備の拡充、維持、更新を中心に、環境・安全対策及び研究開発設備の充実・強化を図るため、毎年継続的に設備投資を行ってきました。これにより、塗料事業やシンナー事業を中心に生産能力の増強や効率化を進め、研究開発設備の充実を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-10-31 (586百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 耐涂可精細化工(青島)有限公司の工場建設
  • 2015-10-31 (411百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: NATOCO PAINT PHILIPPINES,INC.の生産設備新設、巴興業株式会社の生産設備の増設、有限会社アイシー産業の生産設備の増設及び改善
  • 2016-10-31 (928百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社本社工場のボイラー設備の更新、巴興業株式会社の屋外貯蔵所、有限会社アイシー産業の生産設備の増設
  • 2017-10-31 (658百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社本社工場のコンベア設備と乾燥機の更新、巴興業株式会社本社工場のボイラー設備の更新、山口工場の生産設備の新設
  • 2018-10-31 (436百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社本社工場のバスケットミル2号機設置、名古屋工場のインクジェット装置購入、群馬工場の外調機更新、巴興業株式会社山口工場の屋外貯蔵所
  • 2019-10-31 (562百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社本社工場の工場西側法面改修工事、群馬工場の事務所リニューアル工事、当社本社工場の塗装ブース給気設備工事、有限会社アイシー産業の新ボイラー設置工事
  • 2020-10-31 (1,179百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社本社工場の工場西側法面改修工事、群馬工場の粉体工場搬送システム更新工事、当社中央研究所の電子顕微鏡、有限会社アイシー産業の工場・倉庫フェンス設置工事
  • 2021-10-31 (1,011百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社本社工場のアルキッド樹脂ライン及びメラミン樹脂ラインのコンデンサ更新工事、当社本社及び中央研究所のUV-LEDコンベア装置、有限会社アイシー産業の多目的真空蒸留設備、当社本社の配合管理システム
  • 2022-10-31 (776百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社本社工場の排水処理施設設置工事、中央監視装置、NATOCO VIETNAM COMPANY LIMITEDの工場新設、当社中央研究所のラマンイメージング分光装置、巴興業株式会社の山口工場ブレンドタンク設置工事
  • 2023-10-31 (576百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社本社工場の排水処理施設設置工事、法面整備工事、群馬工場の製函機及び袋掛け機、有限会社アイシー産業の40KLタンク設置工事
  • 2024-10-31 (425百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社群馬工場の防爆型垂直搬送機、中央監視装置システム、巴興業株式会社及び有限会社アイシー産業の運搬用車両、当社本社の統合データベースサーバー更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ