[4593] ヘリオス の財務・株価分析レポート

ヘリオスの2024年12月期の営業利益は-2,843百万円、営業利益率は-507.7%と前年比536百万円増、営業利益率は2284.9%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、幹細胞技術を用いて難治性疾患の治療を目指し、体性幹細胞再生医薬品分野とiPSC再生医薬品分野における研究・開発・製造を行っています。医薬品事業を単一セグメントとして展開しています。

事業セグメント

  • 体性幹細胞再生医薬品分野: 体性幹細胞を利用して新たな治療法を開発することを目的とし、特に急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や脳梗塞急性期に対する治療法の開発を進めています。米国Athersys, Inc.からの技術を活用し、グローバルでの開発権を取得しています。
  • iPSC再生医薬品分野: iPS細胞を用いて、機能を回復することを目的とする製品を開発しています。遺伝子編集技術を用いた次世代iPS細胞の作製や、がん免疫療法、眼科領域、肝疾患領域での応用を目指しています。

事業の特徴・強み

  • 幹細胞技術を活用した再生医療の研究開発に特化し、体性幹細胞とiPS細胞の両方を利用することで、多様な疾患に対応可能な治療法を提供しています。
  • 米国Athersys, Inc.からの技術取得により、グローバルでの開発権を持ち、国際的な展開が可能です。
  • 遺伝子編集技術を活用した次世代iPS細胞の開発により、免疫拒絶反応を抑えた安全な細胞医薬品の提供を目指しています。

今後の展開・方針

ARDSに対する新規細胞治療法の国内での条件及び期限付承認申請を進めるとともに、米国でのグローバル第Ⅲ相試験を準備中です。iPSC再生医薬品分野では、次世代がん免疫療法や眼科、肝疾患領域での治療法開発を進め、国内外の企業・研究機関と協力して新たな治療法の研究を進めています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、研究生産設備の拡充を主な目的とし、毎年一定額の設備投資を継続的に実施してきました。これにより、生産能力の増強を図り、ソフトウエアへの投資も含めた総額の設備投資を行っています。重要な設備の除却や売却は行っていません。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-12-31 (362百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 研究生産設備の拡充
  • 2021-12-31 (245百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 研究生産設備の拡充
  • 2022-12-31 (250百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 研究生産設備の拡充
  • 2023-12-31 (27百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 研究生産設備の拡充
  • 2024-12-31 (19百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 研究生産設備の拡充

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ