[4848] フルキャストホールディングス の財務・株価分析レポート

フルキャストホールディングスの2024年12月期の営業利益は7,133百万円、営業利益率は10.4%と前年比1,525百万円減、営業利益率は2.1%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、顧客企業の業務量に応じて短期系人材サービスを提供する短期業務支援事業、販売代理店網を主軸とした通信商材等の販売代行及びコールセンター業務を行う営業支援事業、飲食チェーン事業を営む飲食事業、公共施設や一般企業に対する警備業務を行う警備・その他事業を展開しています。

事業セグメント

  • 短期業務支援事業: 短期系人材サービス、イベント系人材サービス、給与管理代行サービス等を提供。主な事業体は株式会社フルキャスト、株式会社トップスポット、株式会社ワークアンドスマイルなど。
  • 営業支援事業: 代理店販売、コールセンター事業等を行う。主な事業体は株式会社エフプレイン、株式会社エムズライン、株式会社FSP。
  • 飲食事業: 飲食チェーン事業を営む。主な事業体はグロービート・ジャパン株式会社、グロービート・インターナショナル株式会社、GLOBEAT EUROPE GmbH。
  • 警備・その他事業: 公共施設や一般企業に対する警備業務等を行う。主な事業体は株式会社フルキャストアドバンス。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 顧客企業の業務量の増減に合わせてタイムリーに人材サービスを提供する柔軟性。

今後の展開・方針

特定上場会社等として、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準について連結ベースの数値に基づいて判断することを計画。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去10年間の設備投資は主に販売能力増強と効率化を目的としており、営業拠点の新規出店・移転、サーバー及びシステム機器の購入、社内利用目的のソフトウェア購入が中心である。特に2016年にはホテル・レストラン事業の事業拡大が注目され、2024年には電子機器の購入に大規模な投資が行われた。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (153百万円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 登録センター及び営業拠点の新規出店、有形固定資産の取得、サーバー及びシステム機器等購入、社内利用目的の各種ソフトウェア購入
  • 2015-12-31 (363百万円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: サーバー及びシステム機器等購入、登録センター及び営業拠点の新規出店、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2016-12-31 (502百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: サーバー及びシステム機器等購入、営業拠点の新規出店、警備・その他事業におけるホテル・レストラン事業の事業拡大、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2017-12-31 (193百万円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: サーバー及びシステム機器等購入、営業拠点の新規出店・移転、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2018-12-31 (298百万円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 土地の購入、営業拠点の新規出店・移転、サーバー及びシステム機器等購入、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2019-12-31 (434百万円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 営業拠点の新規出店・移転、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2020-12-31 (279百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 社内利用目的のハードウェア購入、営業拠点の新規出店・移転、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2021-12-31 (179百万円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 営業拠点の新規出店・移転、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2022-12-31 (284百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 社内利用目的のハードウェア購入、営業拠点の新規出店・移転、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2023-12-31 (299百万円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 短期業務支援事業における営業拠点及び飲食事業における店舗の新規出店・移転、社内利用目的の各種ソフトウエア等購入
  • 2024-12-31 (680百万円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 電子機器の購入、飲食事業における店舗の新規出店・移転、社内利用目的の各種ソフトウエア等の購入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ