[4922] コーセー の財務・株価分析レポート

コーセーの2024年12月期の営業利益は17,364百万円、営業利益率は5.4%と前年比1,379百万円増、営業利益率は0.1%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、化粧品の製造、卸売、通信販売、免税業務、保険代理店業、不動産賃貸、輸出原材料、OEM製品の製造を行っています。

事業セグメント

  • 化粧品事業: 化粧品の製造、卸売、輸出を行い、主要ブランドにはコーセー、雪肌精、エスプリーク、ルシェリ、ONE BY KOSÉ、コスメデコルテ、プレディア、インフィニティ、ジルスチュアート、アディクションなどがあります。
  • コスメタリー事業: メイクキープ、カールキープマジック、ネイルホリック、ファシオ、ヴィセ、スティーブンノル ニューヨーク、ソフティモ、ジュレーム、サロンスタイル、クリアターン、サンカットなどの製造と販売を行っています。
  • その他: アメニティ製品の製造と販売、不動産賃貸、輸出原材料、OEM製品の製造を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 国内外に幅広い子会社を持ち、化粧品の製造から販売までを一貫して行う体制を整えています。
  • 多様なブランドと製品ラインナップを持ち、幅広い顧客層に対応しています。

今後の展開・方針

今後も国内外での市場拡大を図り、新たなブランドや製品の開発を進めることで、さらなる成長を目指します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、技術革新と販売競争に対応するため、基盤技術の拡大と製品の信頼性向上に重点を置き、環境に配慮した設備投資を行ってきました。中期経営計画に基づき、経営効率の向上と収益力の強化を図るため、主に経常的な設備の更新を継続的に実施しており、特に群馬工場の新生産棟建設や化粧品事業における企業買収による無形固定資産及びのれんの計上が特徴的です。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (21,143百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。化粧品事業でTarte,Inc.の株式取得により無形固定資産及びのれんを計上。
  • 2016-03-31 (10,445百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 経常的な設備の更新に加え、群馬工場新生産棟建設に向けた投資を実施。
  • 2017-03-31 (10,770百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 経常的な設備の更新に加え、群馬工場新生産棟に関する投資を実施。
  • 2018-03-31 (10,065百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。
  • 2019-03-31 (18,500百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。
  • 2020-03-31 (19,286百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。
  • 2021-03-31 (10,188百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。
  • 2021-12-31 (4,517百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。
  • 2022-12-31 (6,847百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。
  • 2023-12-31 (5,815百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。
  • 2024-12-31 (31,774百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 経常的な設備の更新を実施。化粧品事業でPURI CO.,LTD.の株式取得によりのれんを計上。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ