[4925] ハーバー研究所 の財務・株価分析レポート

ハーバー研究所の2025年03月期の営業利益は589百万円、営業利益率は4.9%と前年比776百万円増、営業利益率は6.4%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは化粧品の製造販売と健康食品等の製造販売を主な事業としています。

事業セグメント

  • 化粧品事業: 化粧品は主にハーバー株式会社で製造し、ハーバーコスメティクス株式会社及び外部委託会社でも製造しています。
  • 健康食品事業: 健康食品等はハーバー株式会社で製造し、当社グループが指定した仕様で外部業者に製造を委託しています。

事業の特徴・強み

  • 通信販売、小売・卸売業者向卸売販売、百貨店向販売、直営店舗での販売など多様な販売体制を持っています。
  • 主力の通信販売の受注は北海道札幌市と広島県福山市のコールセンターで行い、商品の発送は千葉県香取郡多古町と広島県福山市の物流センターで行っています。

今後の展開・方針

事業の系統図に基づき、消化卸方式での契約を通じて百貨店内での直接販売を強化しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資戦略は、生産能力増強や販売能力増強、効率化、研究開発を目的とした多様な投資が行われてきました。特に新工場の建設や物流システムの導入、店舗の新設・リニューアルなど、企業の成長と効率化を目指した戦略的な設備投資が行われています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (360,775千円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: ハーバー銀座館のオープン等のショップ設備等の取得
  • 2016-03-31 (692,633千円)
    目的: 研究開発
    詳細: 研究開発用施設及び工場設備の投資等の取得
  • 2017-03-31 (1,064,342千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 工場の設備等による有形固定資産の投資と販売システムの開発等による無形固定資産の投資
  • 2018-03-31 (976,603千円)
    目的: 効率化
    詳細: 物流センターの増設等による有形固定資産の投資とシステムの開発等による無形固定資産の投資
  • 2019-03-31 (333,576千円)
    目的: 研究開発
    詳細: 研究開発用施設の増設等による有形固定資産の投資とシステムの開発等による無形固定資産の投資
  • 2020-03-31 (1,001,657千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新小諸工場の土地と建設の一部支払い等による有形固定資産の投資と物流システムのソフトウエア等による無形固定資産の投資
  • 2021-03-31 (881,656千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新小諸工場の建物・機械装置等による有形固定資産の投資と物流システムのソフトウエア等による無形固定資産の投資
  • 2022-03-31 (187,505千円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 新規店舗に係る建物等による有形固定資産の投資とオンラインショップリニューアルに係るソフトウエア等による無形固定資産の投資
  • 2023-03-31 (288,650千円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 新規店舗に係る建物等による有形固定資産の投資とPOSシステム百貨店ポイント導入に係るソフトウエア等による無形固定資産の投資
  • 2024-03-31 (433,282千円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社ビルに係る建物等による有形固定資産の投資とシステムクラウド化導入に係るソフトウエア等による無形固定資産の投資
  • 2025-03-31 (211,894千円)
    目的: 効率化
    詳細: 事務所移転等及び工場の機械装置等に係る有形固定資産への投資とオンラインショップサイトのリニューアル及びお客様対応電話システムに係るソフトウエア等への無形固定資産投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ