[4926] シーボン の財務・株価分析レポート

シーボンの2025年03月期の営業利益は171百万円、営業利益率は1.9%と前年比142百万円増、営業利益率は1.6%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、スキンケア製品を中心とする化粧品及び医薬部外品の製造販売を行っており、通信販売や会員制サロンを通じて製品を提供しています。

事業セグメント

  • 製造: 自社工場である生産センターで製造し、ISO22716の認証を維持。品質マネジメントシステムCB-QMSを運用し、品質と安全性の向上を目指しています。メイクアップ製品等は外部委託していますが、包装工程は一部自社で行っています。
  • 販売: インターネットや雑誌広告、イベントでの肌チェックや試供品配布を通じて新規顧客を誘致。フェイシャリストサロンでのアフターサービスや通信販売、国内外代理店販売を行っています。
  • アフターサービス: 会員に対してホームケア製品の購入金額に応じたポイントを付与し、フェイシャルサービスなどのアフターサービスを提供しています。

事業の特徴・強み

  • 自社工場での製造による品質管理の徹底と、独自の品質マネジメントシステムCB-QMSの運用による継続的な改善。
  • フェイシャリストサロンでのカウンセリングとアフターサービスにより、顧客の肌状態に合わせた製品提供が可能。

今後の展開・方針

主力ブランドの安定供給を図り、在庫調整及び主要原料の調達先の多様化を進める。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

この期間における設備投資は、主に店舗の移設や新設、サービスの拡充、効率化を目的として行われた。特に六本木本社の建替えや本社機能の移転など、組織の強化と合理化を図るための投資が目立つ。2025年には大規模な投資が行われ、12店舗の設備改装や新設が実施された。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-03-31 (220,157千円)
    目的: 収容能力の向上とサービスの充実
    詳細: 大宮店及びホテルニュー長崎店の移設
  • 2021-03-31 (191,347千円)
    目的: サービスの拡充と利益の向上
    詳細: ヘアサロンneaf恵比寿店の開設と5店舗の移設
  • 2022-03-31 (190,074千円)
    目的: 本社機能の移転と耐震対応
    詳細: 新宿東口店の移設と本社機能の港区北青山への移転
  • 2023-03-31 (65,318千円)
    目的: 生産能力増強と施設の合理化
    詳細: 生産センター他の設備増設とシーボン.パビリオンの売却
  • 2024-03-31 (155,698千円)
    目的: 設備更新と効率化
    詳細: 生産センター他の機械及び装置の増設と4店舗の設備改装
  • 2025-03-31 (887,755千円)
    目的: 新規事業と施設の拡充
    詳細: 六本木本社他の設備新設と12店舗の設備改装

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ