[4956] コニシ の財務・株価分析レポート

コニシの2025年03月期の営業利益は10,649百万円、営業利益率は7.8%と前年比363百万円増、営業利益率は0.1%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、当社、子会社19社および関連会社1社で構成され、ボンド事業、化成品事業および工事事業の3つの事業を基本に組織され、国内および海外で事業活動を展開しています。

事業セグメント

  • ボンド事業: 工業用接着剤、一般家庭用接着剤、建築用接着剤、土木建設用接着剤、シーリング材、ワックスおよび粘着テープの製造販売を行う。
  • 化成品事業: 工業薬品、合成樹脂、樹脂成型品、電子部品材料、薄膜材料、医薬品原料、接着剤・シーリング材の仕入販売を行う。
  • 工事事業: 土木建設工事の請負業を行う。
  • その他: 不動産賃貸業およびプラスチックの精密成型部品の製造販売を行う。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 国内外における包括的な戦略を立案し、幅広い事業活動を展開している。

今後の展開・方針

テキストには具体的な今後の展開・戦略の説明は含まれていません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、設備能力の維持管理、合理化、効率化、事業拡大を目的に、製造設備や物流設備への投資を積極的に行ってきました。特に、製造設備の更新や新設、物流拠点の強化を通じて、生産性の向上を図っています。また、M&Aや新基幹システム導入を通じて事業領域の拡大も進めています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (27億22百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社工場の製造設備の更新、栃木工場に外装タイル用および床施工用弾性接着剤専用の新製造所を建設、西日本の物流拠点として滋賀工場敷地内に物流センターを建設
  • 2015-03-31 (2億90百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: KF Instruments India Pvt.Ltd.の製造設備の更新、工場を拡張すべく用地を取得
  • 2016-03-31 (17億64百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社工場の製造設備の更新、栃木工場に床施工用弾性接着剤専用の生産設備を増設、栃木物流センターに危険物倉庫および一般倉庫を増築
  • 2016-03-31 (3億45百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: KF Instruments India Pvt.Ltd.の製造設備の増設、工場を拡張
  • 2017-03-31 (18億31百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社工場のシーリング材の製造設備増強、物流センターの設備を更新
  • 2017-03-31 (78百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: KF Instruments India Pvt. Ltd.の製造設備の増設
  • 2018-03-31 (17億47百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 当社物流センターの倉庫の新設、水口化学産業㈱の充填設備の新設、コニシ工営㈱の土地の取得、Konishi Lemindo Vietnam Co.,Ltd.の製造設備の増設
  • 2019-03-31 (9,175百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 北浜TNKビルの自社ビル化、関東支社の建設、滋賀物流センターにコンテナ自動ラック倉庫の建設、サンライズ㈱の小山物流倉庫の建設、コニシ工営㈱の新社屋の建設
  • 2020-03-31 (3,775百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 東京本社を埼玉県さいたま市に移し「関東支社」として新設、栃木工場内に危険物自動ラック倉庫、滋賀物流センターに一般倉庫を建設
  • 2021-03-31 (3,747百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 滋賀工場排水処理施設の更新、栃木工場充填設備の増設、大阪本社フリーアドレス制導入によるリニューアル工事
  • 2022-03-31 (2,112百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 滋賀工場や栃木工場、サンライズ㈱の製造設備の増設や更新
  • 2023-03-31 (2,667百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 栃木工場の水性形接着剤製造所の建設、ウォールボンド工業㈱の新工場の建設
  • 2024-03-31 (6,984百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 栃木工場の水性形接着剤製造所の建設、ウォールボンド工業㈱の新工場の建設、サンライズ㈱の生産設備の導入
  • 2025-03-31 (7,761百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 栃木工場の水性接着剤製造所の建設、サンライズ㈱の生産設備の導入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ