[6776] 天昇電気工業 の財務・株価分析レポート

天昇電気工業の2025年03月期の営業利益は914百万円、営業利益率は3.3%と前年比148百万円減、営業利益率は0.7%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、日本、中国、アメリカにおいて成形関連事業を展開し、自動車部品、物流産業資材、機構品部品、金型の製造販売を行っています。また、不動産関連事業として建物の賃貸を行っています。

事業セグメント

  • 日本成形関連事業: 当社及び竜舞プラスチック株式会社が自動車部品、物流産業資材、機構品部品、金型の製造販売を行っています。
  • 中国成形関連事業: 天昇塑料(常州)有限公司が物流産業資材、機構品部品、金型の製造販売を行っています。
  • アメリカ成形関連事業: 三甲アメリカコーポレーション、三甲プラスチックスメキシココーポレーション、TMCロサリートが物流産業資材、機構品部品、金型の製造販売を行っています。
  • 不動産関連事業: 当社が株式会社アイリスプラザに相模原市所在の土地・建物を賃貸しているほか、二本松市所在の土地の賃貸を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多国籍展開による広範な市場アクセスと多様な製品ラインナップを持つことが強みです。

今後の展開・方針

今後も各地域での成形関連事業の拡大と不動産事業の安定的な収益確保を目指します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、当社は生産活動の充実・強化を目的とした設備投資を継続的に実施してきました。各年度において、日本国内外の工場における成形設備や工場棟の関連投資を中心に、全社的な金型投資を行い、生産能力の増強を図っています。特に近年では、海外拠点であるメキシコ工場や中国工場への投資も積極的に行い、グローバルな生産体制の強化を進めています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (9億64百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 矢吹工場成形設備151百万円、全社金型741百万円、群馬工場リース金型23百万円
  • 2016-03-31 (11億98百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 群馬工場成形設備1億47百万円、矢吹工場成形設備72百万円、埼玉工場加工設備69百万円、全社金型7億53百万円
  • 2017-03-31 (10億74百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 群馬工場工場棟関連1億14百万円、福島工場成形設備2億17百万円、矢吹工場成形設備96百万円、全社金型4億6百万円
  • 2018-03-31 (15億51百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 埼玉工場工場棟関連43百万円、福島工場成形設備2億85百万円、埼玉工場成形設備1億91百万円、三重工場成形設備50百万円、全社金型7億89百万円
  • 2019-03-31 (865百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 群馬工場工場棟関連52百万円、福島工場工場棟関連21百万円、三重工場工場棟関連20百万円、埼玉工場成形設備156百万円、矢吹工場成形設備45百万円、三重工場加工設備22百万円、全社金型302百万円
  • 2020-03-31 (2,755百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 矢吹工場工場棟関連1,004百万円、三重工場工場棟関連59百万円、群馬工場工場棟関連37百万円、群馬工場成形設備142百万円、三重工場成形設備64百万円、埼玉工場成形設備41百万円、全社金型1,105百万円
  • 2021-03-31 (1,459百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 矢吹工場工場棟関連51百万円、矢吹工場成形設備366百万円、三重工場成形設備19百万円、群馬工場成形設備19百万円、矢吹工場車両関連14百万円、全社金型676百万円
  • 2022-03-31 (2,438百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 三重工場工場棟関連18百万円、福島工場成形設備関連21百万円、三重工場成形設備関連88百万円、群馬工場成形設備関連13百万円、全社金型819百万円、竜舞プラスチック株式会社工場機械装置186百万円、三甲アメリカコーポレーションメキシコ工場工場棟関連645百万円
  • 2023-03-31 (5,205百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 福島工場工場棟関連65百万円、群馬工場工場棟関連12百万円、福島工場成形設備関連17百万円、埼玉工場成形設備関連85百万円、三重工場成形設備関連191百万円、全社金型942百万円、竜舞プラスチック株式会社工場棟関連60百万円、三甲アメリカコーポレーションメキシコ工場工場棟関連1,176百万円、メキシコ工場成形設備関連2,377百万円
  • 2024-03-31 (2,492百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 福島工場成形設備関連412百万円、三重工場成形設備関連298百万円、三重工場工場棟関連40百万円、本社本社移転関連37百万円、福島工場加工設備関連24百万円、全社金型541百万円、竜舞プラスチック株式会社工場棟関連43百万円、成形設備関連331百万円、三甲アメリカコーポレーションメキシコ工場工場棟関連201百万円、メキシコ工場成形設備関連45百万円、天昇塑料(常州)有限公司中国工場成形設備関連31百万円
  • 2025-03-31 (3,287百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 三重工場成形設備関連197百万円、福島工場成形設備関連144百万円、本社管理システム関連73百万円、福島工場工場棟関連63百万円、矢吹工場工場棟関連30百万円、全社金型861百万円、竜舞プラスチック株式会社工場棟関連73百万円、成形設備関連37百万円、三甲アメリカコーポレーションメキシコ工場工場棟関連1百万円、メキシコ工場成形設備関連917百万円、天昇塑料(常州)有限公司中国工場成形設備関連0百万円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ