[5018] MORESCO の財務・株価分析レポート

MORESCOの2025年02月期の営業利益は1,391百万円、営業利益率は4.0%と前年比166百万円増、営業利益率は0.2%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、株式会社MORESCOを中心に、化学品の製造・販売を主な事業としており、特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料を取り扱っています。

事業セグメント

  • 特殊潤滑油: 高真空ポンプ油、難燃性作動液、ダイカスト用油剤、熱間鍛造潤滑剤、切削油剤、自動車用ブレーキ液・不凍液、冷熱媒体、ポリウレタンおよび複合材産業向け潤滑油を製造・販売。
  • 合成潤滑油: 高温用潤滑油、ハードディスク表面潤滑剤、耐放射線性潤滑剤を製造・販売。
  • 素材: 流動パラフィン、スルホネートを製造・販売。
  • ホットメルト接着剤: ホットメルト接着剤を製造・販売。
  • エネルギーデバイス材料: 有機EL用封止材、ガス・水蒸気透過度測定装置を製造・販売。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 地域別の製造・販売体制を基礎としたセグメント構成により、日本、中国、東南/南アジア、北米の各地域で製造・販売を行うことで、グローバルな市場に対応しています。

今後の展開・方針

今後も各地域での製造・販売体制を強化し、グローバル市場での競争力を高めていく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、製造設備の合理化および保全、研究開発力の強化を目的として、国内外の工場や研究施設に対する設備投資を継続的に行ってきました。特に、千葉工場や赤穂工場での製造設備の更新、研究開発設備の強化、中国や東南アジアでの新工場建設に注力しています。これにより、生産効率の向上と新製品開発の推進を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-02-28 (2,346百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 千葉工場での製造設備の合理化および維持更新工事、赤穂工場での製造設備の合理化および維持更新工事、本社・研究センターでの第2研究棟建設、天津莫莱斯柯科技有限公司でのホットメルト接着剤製造工場、MORESCO(Thailand)Co.,Ltd.での倉庫設備、PT.MORESCO MACRO ADHESIVEでのホットメルト製造設備
  • 2016-02-29 (2,318百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 千葉工場での製造設備の合理化および維持更新工事、赤穂工場での製造設備の合理化および維持更新工事、本社・研究センターでの第2研究棟建設、エチレンケミカル株式会社での消防設備、天津莫莱斯柯科技有限公司でのホットメルト接着剤製造工場、MORESCO(Thailand)Co.,Ltd.での倉庫設備
  • 2017-02-28 (839百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 千葉工場での製造設備の合理化および維持更新工事、赤穂工場での製造設備の合理化および維持更新工事、本社・研究センターでの研究開発設備
  • 2018-02-28 (1,287百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 千葉工場での製造設備の合理化および維持更新工事、赤穂工場での製造設備の合理化および維持更新工事、本社・研究センターでの研究開発設備、MORESCO HM&LUB INDIA PRIVATE LIMITEDでの工場用地
  • 2019-02-28 (2,329百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 千葉工場での新事務所棟建設、製造設備の合理化および維持更新工事、赤穂工場での製造設備の合理化および維持更新工事、本社・研究センターでの研究開発設備、MORESCO HM&LUB INDIA PRIVATE LIMITEDでの工場建設
  • 2020-02-29 (892百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 千葉工場での製造設備の合理化および維持更新工事、赤穂工場での製造設備の合理化および維持更新工事、本社・研究センターでの研究開発設備、MORESCO HM&LUB INDIA PRIVATE LIMITEDでの工場建設
  • 2021-02-28 (725百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 研究開発設備、赤穂工場での製造設備合理化、エチレンケミカル株式会社での排水処理設備
  • 2022-02-28 (1,279百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 製造設備の経常的な更新、エチレンケミカル株式会社での排水処理設備とユーティリティ設備の更新および事務棟の新設
  • 2023-02-28 (1,318百万円)
    目的: 合理化
    詳細: エチレンケミカル株式会社での事務棟の新設、莫莱斯柯(浙江)功能材料有限公司での特殊潤滑油生産工場の建設
  • 2024-02-29 (3,226百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 莫莱斯柯(浙江)功能材料有限公司での特殊潤滑油生産工場の建設

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ