[6810] マクセル の財務・株価分析レポート

マクセルの2025年03月期の営業利益は9,318百万円、営業利益率は7.2%と前年比1,235百万円増、営業利益率は0.9%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、エネルギー、機能性部材料、光学・システム及びライフソリューション製品の製造・販売を主な事業内容としています。

事業セグメント

  • エネルギー: 民生用リチウムイオン電池、リチウムイオン電池用電極、コイン形リチウム二次電池、リチウム一次電池、ボタン電池、充電器・組電池、電極応用製品の製造販売および太陽光発電による売電事業を行っています。
  • 機能性部材料: 粘着テープ、機能性材料、塗布型セパレータ、工業用ゴム製品の製造販売を行っています。
  • 光学・システム: 光学部品、電鋳・精密部品、半導体関連組込みシステム、金型・合成樹脂成形品、RFIDシステム、ICカード、映像機器の製造販売を行っています。
  • ライフソリューション: 健康・理美容機器、小型電気機器、音響機器、光ディスク、充電機器、アクセサリー、乾電池、電設工具の製造販売を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社の強みであるアナログコア技術に立脚した事業に成長投資を集中し、資本効率を向上させることで企業価値の最大化を目指しています。

今後の展開・方針

中期経営計画MEX26の実現と2030年にありたき姿に向け、事業のメリハリ付けを明確化し、2026年3月期より事業セグメントをエネルギー、機能性部材料、光学・システム、価値共創事業に変更します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、成長が期待できる製品分野及び研究開発分野に重点を置き、省力化、合理化及び製品の信頼性向上のための設備投資を継続的に行ってきました。特にエネルギー分野ではリチウム電池関連の製造設備に、産業用部材料分野ではLEDヘッドランプレンズや粘着テープ製造設備に、光学・システム分野ではヘッドアップディスプレイや半導体関連システム製造設備に投資を行い、効率化と生産能力の増強を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (4,290百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーでは高容量薄型タイプのリチウムイオン電池及び自動車用コイン形リチウム一次電池の製造設備、産業用部材料ではヘッドライト用レンズの増産設備、電器・コンシューマーではプロジェクター関連の製造設備の導入
  • 2016-03-31 (4,212百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーでは自動車用コイン形リチウム一次電池の製造設備、産業用部材料ではヘッドランプ用レンズの製造設備、電器・コンシューマーではプロジェクターの製造設備
  • 2017-03-31 (3,549百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーでは自動車用コイン形リチウム一次電池の製造設備、産業用部材料ではLEDヘッドランプレンズの製造設備、電器・コンシューマーではプロジェクターの製造設備
  • 2018-03-31 (4,593百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーでは自動車用コイン形リチウム一次電池の製造設備、産業用部材料ではLEDヘッドランプレンズの製造設備、電器・コンシューマーではプロジェクターの製造設備
  • 2019-03-31 (7,973百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化、環境対応
    詳細: エネルギーではCR筒形リチウム一次電池の製造設備、産業用部材料では塗布型セパレーターの製造設備、電器・コンシューマーではプロジェクターの製造設備
  • 2020-03-31 (5,148百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーでは筒形リチウム電池の製造設備、産業用部材料ではLEDヘッドランプレンズの製造設備、電器・コンシューマーではプロジェクターの製造設備
  • 2021-03-31 (8,092百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーではコイン型リチウム二次電池の製造設備、産業用部材料ではLEDヘッドランプレンズの製造設備、電器・コンシューマーではヘッドアップディスプレイ製造設備
  • 2022-03-31 (3,960百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーではコイン型リチウム二次電池の製造設備、機能性部材料では粘着テープの製造設備、光学・システムではヘッドアップディスプレイ製造設備
  • 2023-03-31 (3,825百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーではコイン型リチウム二次電池の製造設備、機能性部材料では粘着テープの製造設備、光学・システムではヘッドアップディスプレイ製造設備
  • 2024-03-31 (6,828百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーでは全固体電池の製造設備、機能性部材料では粘着テープの製造設備、光学・システムではヘッドアップディスプレイ製造設備
  • 2025-03-31 (6,368百万円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: エネルギーでは全固体電池の製造設備、機能性部材料では粘着テープの製造設備、光学・システムでは半導体関連組込みシステム製造設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ