[5021] コスモエネルギーホールディングス の財務・株価分析レポート

コスモエネルギーホールディングスの2025年03月期の営業利益は128,249百万円、営業利益率は4.6%と前年比20,951百万円減、営業利益率は0.9%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は持株会社として、子会社等の経営管理及び関連業務を行い、原油の自主開発から輸入・精製・貯蔵・販売を主な事業としています。その他、石油化学製品製造・販売、風力発電、不動産の売買・管理、石油関連施設の工事、保険代理店等の事業も展開しています。

事業セグメント

  • 石油開発事業: 原油の自主開発及び生産を行い、アブダビ首長国における探鉱活動も実施。
  • 石油事業: 原油・石油製品の輸出入、精製、販売を行い、国内輸送や貯蔵も実施。
  • 石油化学事業: 石油化学製品の製造及び販売を行う。
  • 再生可能エネルギー事業: 風力発電事業を展開。
  • その他: 不動産売買・管理、経理・財務・購買・総務・人事関連業務の受託、製油所設備の建設・維持補修工事、カーケア用品の販売、保険代理店業を行う。

事業の特徴・強み

  • 原油の自主開発から輸入、精製、販売まで一貫した石油事業を展開し、石油製品の貯蔵や国内輸送も行うことで、供給チェーン全体をカバーしている。

今後の展開・方針

特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準を連結ベースで判断。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、設備投資は主に生産能力の増強を目的として行われており、石油事業、石油化学事業、石油開発事業、再生可能エネルギー事業において、各子会社による生産設備や販売設備の新設・改造が継続的に行われている。特に再生可能エネルギー事業では風力発電設備への投資が増加している。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2016-03-31 (82,775百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱のセルフSS新設・改造、石油化学事業ではコスモ松山石油㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備とカタール石油開発㈱の生産物分与費用回収権、その他ではエコ・パワー㈱の風力発電設備
  • 2017-03-31 (120,302百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱のセルフSS新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備とカタール石油開発㈱の生産物分与費用回収権、その他では四日市霞パワー㈱の発電所改造工事とエコ・パワー㈱の風力発電設備
  • 2018-03-31 (109,085百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱のSS新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備とカタール石油開発㈱の生産物分与費用回収権、その他では四日市霞パワー㈱の発電所改造工事とエコ・パワー㈱の風力発電設備
  • 2019-03-31 (80,380百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱のSS新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備とカタール石油開発㈱の生産物分与費用回収権、その他ではエコ・パワー㈱の風力発電設備
  • 2020-03-31 (87,872百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱の給油所新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備とカタール石油開発㈱の生産物分与費用回収権、その他ではコスモエコパワー㈱の風力発電設備
  • 2021-03-31 (79,624百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱のSS新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備とカタール石油開発㈱の生産物分与費用回収権、その他ではコスモエコパワー㈱の風力発電設備
  • 2022-03-31 (57,064百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱の給油所新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備、再生可能エネルギー事業ではコスモエコパワー㈱の風力発電設備
  • 2023-03-31 (71,941百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱のサービスステーション新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備、再生可能エネルギー事業ではコスモエコパワー㈱の風力発電設備
  • 2024-03-31 (82,391百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱のサービスステーション新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備、再生可能エネルギー事業ではコスモエコパワー㈱の風力発電設備
  • 2025-03-31 (93,949百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 石油事業ではコスモ石油㈱の製油所生産設備、コスモ石油プロパティサービス㈱のサービスステーション新設・改造、石油化学事業では丸善石油化学㈱の生産設備、石油開発事業ではアブダビ石油㈱の生産設備、再生可能エネルギー事業ではコスモエコパワー㈱の風力発電設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ