[5070] ドラフト の財務・株価分析レポート

ドラフトの2024年12月期の営業利益は1,022百万円、営業利益率は8.3%と前年比152百万円増、営業利益率は0.2%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、デザインの力で世界にHAPPYの循環を作り出し、社会に貢献することを目指しています。インテリア・建築を中心とした空間デザインを通じて、クライアントの課題を解決することを目的としています。

事業セグメント

  • 空間デザイン: インテリア・建築を中心とした空間デザインを行い、クライアントの課題をデザインの力で解決します。企業向けのB to B事業として、調査・コンサルティング・企画・デザイン・設計からコンストラクションマネジメントまでを一貫して提供します。
  • プロダクトデザイン: ライフスタイルブランド『DAFT about DRAFT』やオフィス家具ブランド『201°』を立ち上げ、ハイクラスの家具・インテリア小物を企画・販売しています。
  • 3Dイメージパース製作: フィリピン及びセルビアの子会社で3Dイメージパースを製作し、品質の向上、業務の効率化及びコスト削減を実現しています。

事業の特徴・強み

  • デザインの力でクライアントの課題を解決し、HX(ヒューマン・エクスペリエンス)を向上させる空間を創造します。
  • デザインチームの分業体制により、コミュニケーション、デザイン、プロジェクトマネジメントのスペシャリストがクライアントに対応します。
  • 『山下泰樹建築デザイン研究所』が先端的デザインの開発を牽引し、知見・ノウハウを通常業務に反映させています。

今後の展開・方針

新たな領域への拡大を進め、レギュラープロジェクト、プロポーザルプロジェクト、リーディングプロジェクトの相乗効果によって収益基盤を強化します。『横浜ティンバーワーフ』などの先進的な取り組みを通じて、新しい事業パッケージを全国に展開し、継続的事業とすることを目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間、設備投資は主に効率化と新規事業の拡大を目的として行われてきました。特に、情報関連機器の購入や新たなオフィスの設置に重点が置かれています。最近では、新本社オフィスや新ブランドのフラッグシップストアの新設、さらに横浜ティンバーワーフ建設など、大規模な投資も行われています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-03-31 (30,851千円)
    目的: 効率化
    詳細: 情報関連機器及びソフトウェアの購入、新たなサテライトオフィス設置に係る建設仮勘定の計上
  • 2020-12-31 (809,141千円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 東京都目黒区の土地・建物の取得及び改装、新たなサテライトオフィス設置、業務効率化を目的とした情報関連機器購入
  • 2021-12-31 (67,601千円)
    目的: 効率化
    詳細: 福岡支社設置、新たなサテライトオフィス設置、業務効率化を目的とした情報関連機器購入
  • 2022-12-31 (549,206千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新本社オフィス新設、新ライフスタイルブランド「DAFT about DRAFT」フラッグシップストア新設
  • 2023-12-31 (184,007千円)
    目的: 効率化
    詳細: 新本社オフィスにかかる追加支出、業務効率化を目的とした情報機器購入
  • 2024-12-31 (889百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 2025年竣工予定の横浜ティンバーワーフ建設、業務効率化を目的とした情報機器購入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ