[5184] ニチリン の財務・株価分析レポート

ニチリンの2024年12月期の営業利益は9,184百万円、営業利益率は12.9%と前年比436百万円減、営業利益率は0.7%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、株式会社ニチリンを中心に、自動車用ホース類を主とするゴム製品の製造販売を行っています。グループは連結子会社15社およびその他の関係会社1社で構成されています。

事業セグメント

  • 日本: 自動車用ホース類の製造・販売を行っています。主な会社は株式会社ニチリン、白山、ニチリン・サービス株式会社、日輪機工株式会社です。
  • 北米: 自動車用ホース類の製造・販売を行っています。主な会社はNICHIRIN TENNESSEE INC.、NICHIRIN MEXICO, S.A. DE C.V.、NICHIRIN-FLEX U.S.A., INC.、NICHIRIN COUPLER TEC MEXICO, S.A. DE C.V.です。
  • 中国: 自動車用ホース類の製造・販売を行っています。主な会社は蘇州日輪汽車部件有限公司、日輪橡塑工業(上海)有限公司です。
  • アジア: 自動車用ホース類の製造・販売を行っています。主な会社はNICHIRIN IMPERIAL AUTOPARTS INDIA PVT., LTD.、NICHIRIN VIETNAM CO., LTD.、PT. NICHIRIN INDONESIA、NICHIRIN (THAILAND) CO., LTD.です。
  • 欧州: 自動車用ホース類の製造・販売を行っています。主な会社はNICHIRIN SPAIN S.L.U.、NICHIRIN BULGARIA EOODです。
  • 非鉄金属素材: モリブデン・バナジウム等の非鉄金属素材の製造・販売を行っています。主な会社は太陽鉱工株式会社です。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、自動車用ホース類を中心としたゴム製品の製造販売に特化しており、グローバルに展開しています。

今後の展開・方針

テキストには今後の展開・戦略に関する具体的な記述がありません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、過去から現在に至るまで、全社的な生産設備の合理化や更新を中心に、アセアン地域での需要増に対応した増産や新工場の建設、設備の自動化や社員寮の新築などを通じて、生産能力の増強と効率化を図ってきました。各地域での設備投資を通じて、グローバルな生産体制を強化し、持続可能な成長を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (1,833,370千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産設備の合理化や更新、アセアン地域の需要増にむけた増産対応および金具加工内製化を中心に設備投資。ニチリン ベトナムカンパニー リミテッドのベトナムバクザン省での工場増設、ピーティー.ニチリンインドネシアのインドネシア西ジャワ州カラワン県での工場新設。
  • 2015-12-31 (1,685,362千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産設備の合理化や更新、アセアン地域の需要増にむけた増産対応および金具加工内製化を中心に設備投資。姫路工場での工法開発設備、ピーティー.ニチリンインドネシアでの金具加工設備、ニチリン ベトナムカンパニー リミテッドでの自動車用ホース設備他。
  • 2016-12-31 (1,733,991千円)
    目的: 効率化
    詳細: 生産設備の合理化や更新、自動化設備や社員寮新築、インドネシアでの樹脂成型設備を含む設備投資。姫路工場での自動化設備と社員寮新築、ピーティー.ニチリンインドネシアでの樹脂成型設備。
  • 2017-12-31 (2,600百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 生産技術センターのほか、全社的な生産設備の合理化や更新を含む設備投資。姫路工場での生産技術センター。
  • 2018-12-31 (5,514百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 中国での蘇州日輪汽車部件有限公司新工場、アジアでのニチリン ベトナム カンパニー リミテッド新工場、ピーティー.ニチリン インドネシア新工場のほか、全社的な生産設備の合理化や更新を含む設備投資。
  • 2019-12-31 (5,572百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 北米でのニチリン カプラ テック メキシコ エス・エー工場建物拡張、中国での蘇州日輪汽車部件有限公司新工場および自動車用ホース設備、アジアでのニチリン ベトナム カンパニー リミテッド自動車用ホース設備、ピーティー.ニチリン インドネシア自動車用ホース設備のほか、全社的な生産設備の合理化や更新を含む設備投資。
  • 2020-12-31 (2,261百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 受変電設備更新および自動車用ホース設備、アジアでのニチリン ベトナム カンパニー リミテッド倉庫および自動車用ホース設備のほか、全社的な生産設備の合理化や更新を含む設備投資。
  • 2021-12-31 (1,763百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動車用ホース設備、アジアでのニチリン インペリアル オートパーツ インディア プライベート リミテッド倉庫のほか、全社的な生産設備の合理化や更新を含む設備投資。
  • 2022-12-31 (2,445百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 自動車用ホース設備のほか、全社的な生産設備の合理化や更新を含む設備投資。
  • 2023-12-31 (3,075百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 全社的な生産設備の合理化や更新を含む設備投資。
  • 2024-12-31 (4,296百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 姫路工場でのNICHIRIN WORKSHOP(設備棟)、PT. NICHIRIN INDONESIAでの倉庫用土地と倉庫建屋建設、NICHIRIN SPAIN S.L.U.での自動車用ホース設備のほか、全社的な生産設備の合理化や更新を含む設備投資。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ