[5192] 三ツ星ベルト の財務・株価分析レポート

三ツ星ベルトの2025年03月期の営業利益は8,928百万円、営業利益率は9.9%と前年比1,169百万円増、営業利益率は0.6%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社及びその関係会社は、ベルトや建設資材の製造・販売を行っています。事業は国内ベルト事業、海外ベルト事業、建設資材事業、その他の事業に分かれています。

事業セグメント

  • 国内ベルト事業: 日本国内で自動車用ベルト、一般産業用ベルト、搬送ベルトなどを製造・販売。三ツ星ベルト㈱が中心となり、関連子会社が製造・販売を担当。
  • 海外ベルト事業: 海外で自動車用ベルト、一般産業用ベルト、OA機器用ベルトなどを製造・販売。複数の海外子会社が製造・販売を担当。
  • 建設資材事業: 建築用防水シート、土木用遮水シート及び関連製品の製造・販売、土木防水工事を実施。三ツ星ベルト㈱とネオ・ルーフィング㈱が中心。
  • その他: 設備機械、他社仕入商品、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、サービス事業等を含む。三ツ星ベルト樹脂㈱が製造を担当。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 国内外における広範な製造・販売ネットワークを持ち、多様な製品ラインナップを提供。

今後の展開・方針

今後の具体的な展開・戦略についての記述はありません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、主にアジア諸国の需要拡大に対応するための生産能力増強を目的とした設備投資を継続的に実施。国内外の生産設備の更新、新工場の建設、試験設備の増強、自動車用関連設備の導入などを通じて、供給体制の強化を図っている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (20億76百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: アジア圏諸国の需要拡大に対応し、海外工場のベルト製造設備の更新、神戸事業所の金属加工設備、四国工場のベルト製造設備、綾部事業所の試験研究設備など
  • 2016-03-31 (24億36百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: アジア諸国の需要拡大に対応し、海外工場での生産設備の更新、綾部事業所のベルト試験設備、滋賀工場のベルト製造設備など
  • 2017-03-31 (33億75百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 海外での生産設備の更新、農業機械用ベルトの拡販に向けた試験設備の増強、樹脂製品拡販のための設備の増設など
  • 2018-03-31 (32億39百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ベルト製造設備や自動車用機能部品の製造設備の増設、試験設備の増強、国内外における老朽化設備の更新など
  • 2019-03-31 (3,259百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ベルト製造設備の増設、試験設備の増強、国内外における老朽化設備の更新など
  • 2020-03-31 (5,964百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基幹システムの更新、自動車用機能システム部品の製造設備やベルト製造設備の増設、試験設備の増強、国内外における老朽化設備の更新など
  • 2021-03-31 (3,669百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動車用システム製造設備の増設、ベルト新工法ラインの新設、精練設備の整備、情報基幹システムの整備など
  • 2022-03-31 (4,369百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 滋賀工場新工場建設、神戸事業所再整備、自動倉庫の新設、管理サーバーの更新、フリースパン設備の増設など
  • 2023-03-31 (3,638百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 仙台営業所新築、自動車用タイミングベルトライン増設、練り工程設備、カレンダー設備更新など
  • 2024-03-31 (7,545百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新工場の建屋建設、自動車用関連設備、基幹システム、ボイラーのガス化など
  • 2025-03-31 (6,005百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 工場新建屋建設、新工場ベルト製造設備、自動車用関連設備、ゴム混練設備など

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ