[6905] コーセル の財務・株価分析レポート

コーセルの2024年05月期の営業利益は6,912百万円、営業利益率は16.7%と前年比1,986百万円増、営業利益率は2.7%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、コーセル㈱及びその関係会社21社で構成され、直流安定化電源の製造・販売を主たる事業としています。製造・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されています。

事業セグメント

  • 日本生産販売事業: ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの製造・販売を行っています。
  • 北米販売事業: ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売を行っています。
  • ヨーロッパ生産販売事業: ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売、PRBX製品の製造・販売及び当社製品の販売を行っています。
  • アジア販売事業: ユニット電源、オンボード電源及びノイズフィルタの販売を行っています。
  • 中国生産事業: ユニット電源の製造を行い、中国生産品のユニット電源を各販売事業会社に輸出しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • ユニット電源、オンボード電源、ノイズフィルタ、PRBX製品の4つの製品区別で事業活動を展開し、汎用性のあるカタログ品を主軸に多様な市場へ供給しています。

今後の展開・方針

事業系統図に基づき、各地域市場における製造・販売体制を強化し、製品の多様化と市場拡大を図ります。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、当社グループは市場の多様なニーズに対応するために、生産能力の増強と新製品開発を主な目的として、継続的に設備投資を行ってきました。特に日本を中心に生産設備の増強や新製品開発に関連する金型製作、開発用試験装置の導入を進めており、中国を含む海外の生産拠点でも生産設備の強化を図っています。これにより、当社は効率的かつ競争力のある生産体制を構築し続けています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-05-20 (9億91百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本を中心に生産設備の増強、新製品開発。日本生産販売事業では増産・合理化のための生産設備の増強、新製品開発に伴う金型製作、開発用試験装置及び工具器具類、車両及び事務機器、情報処理設備類。中国生産事業では生産設備、事務機器、工具器具類。
  • 2016-05-20 (7億49百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本を中心に生産設備の増強、新製品開発。日本生産販売事業では増産・合理化のための生産設備の増強、新製品開発に伴う金型製作、開発用試験装置及び工具器具類、車両及び事務機器、情報処理設備類。中国生産事業では生産設備、事務機器、工具器具類。
  • 2017-05-20 (8億43百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本を中心に生産設備の増強、新製品開発。日本生産販売事業では増産・合理化のための生産設備の増強、新製品開発に伴う金型製作、開発用試験装置及び工具器具類、車両及び事務機器、情報処理設備類、駐車場隣接用地取得。中国生産事業では生産設備、事務機器、工具器具類。
  • 2018-05-20 (12億92百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本を中心に生産設備の増強、新製品開発。日本生産販売事業では増産・合理化のための生産設備の増強、新製品開発に伴う金型製作、開発用試験装置及び工具器具類、車両及び事務機器、情報処理設備類、駐車場用地取得。中国生産事業では生産設備、事務機器、工具器具類。
  • 2019-05-20 (3,107,683千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本生産販売事業ではR&Dセンター新築、生産設備の増強、新製品開発金型。北米販売事業では事務機器。ヨーロッパ生産販売事業では事務機器、開発用試験装置。アジア販売事業では事務機器。中国生産事業では生産設備、事務機器、工具器具類。
  • 2020-05-20 (1,556,677千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本生産販売事業では生産設備の増強、新製品開発金型。北米販売事業では事務機器。ヨーロッパ生産販売事業では事務機器、開発用試験装置。アジア販売事業では事務機器。中国生産事業では生産設備の増強。
  • 2021-05-20 (796,985千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本生産販売事業では生産設備の増強、新製品開発金型、開発用試験装置。北米販売事業では事務機器。ヨーロッパ生産販売事業では事務機器、開発用試験装置。アジア販売事業では事務機器。中国生産事業では生産設備の増強。
  • 2022-05-20 (815,870千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本生産販売事業では生産設備の増強、新製品開発金型、開発用試験装置。北米販売事業では事務機器。ヨーロッパ生産販売事業では開発用試験装置・工具類、事務機器。中国生産事業では生産設備の増強。
  • 2023-05-20 (910,211千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本生産販売事業では生産設備の増強、新製品開発金型、建物及び構築物。北米販売事業では事務機器。ヨーロッパ生産販売事業では開発用試験装置・工具類、事務機器。アジア販売事業では事務機器。中国生産事業では生産設備の増強。
  • 2024-05-20 (1,403,791千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本生産販売事業では生産設備の増強、新製品開発金型、開発用試験装置・工具類、建物及び構築物。北米販売事業では事務機器。ヨーロッパ生産販売事業では開発用試験装置・工具類、事務機器。アジア販売事業では事務機器。中国生産事業では生産設備の増強。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ