[6961] エンプラス の財務・株価分析レポート

エンプラスの2025年03月期の営業利益は5,287百万円、営業利益率は13.9%と前年比642百万円増、営業利益率は1.6%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、エンジニアリングプラスチック及びその複合材料による製品の製造、加工、販売を行う専業メーカーです。

事業セグメント

  • Semiconductor事業: 各種ICテスト用ソケット、バーンインソケットを製造・販売しています。
  • Life Science事業: ライフサイエンス関連製品を製造・販売しています。
  • Digital Communication事業: 光通信デバイス、LED用拡散レンズを製造・販売しています。
  • Energy Saving Solution事業: 高精度ギヤを核とした自動車機器、OA、計器、住宅機器を製造・販売しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • エンジニアリングプラスチック及びその複合材料を用いた製品の専業メーカーであること。
  • 国内外における製造販売ネットワークを有していること。

今後の展開・方針

全事業分野にわたり研究開発を行い、地域統括を通じて北米および欧州地域のグループ会社を統括しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは中長期的な成長を目指し、高付加価値事業及び新規事業開発に重点を置きながら、生産の合理化、省力化及び製品の信頼性向上を目的とした設備投資を継続的に行っています。各年度において、エンプラ事業、半導体機器事業、オプト事業、及びその他の事業において、生産用設備や新規金型の導入、基幹システムの更改、事務所や研究開発施設の設備投資を行い、事業の効率化と拡大を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (2,225百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エンプラ事業で生産用設備、半導体機器事業で新規金型、オプト事業でLED用拡散レンズ向けの新規金型、その他で生産管理用ソフトウェア等に投資
  • 2016-03-31 (2,151百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エンプラ事業で生産用設備、半導体機器事業で新規金型、オプト事業でLED用拡散レンズ向けの新規金型及び生産用設備、その他で事務所開設に伴う備品等に投資
  • 2017-03-31 (6,129百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エンプラ事業で生産用設備、半導体機器事業で新規金型、オプト事業でLED用拡散レンズ向けの新規金型及び生産用設備、その他で全社統括施設開設に伴う土地などに投資
  • 2018-03-31 (2,068百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エンプラ事業で生産用設備、半導体機器事業で新規金型、オプト事業でLED用拡散レンズ向けの新規金型及び生産用設備、その他で基幹システムの更改に投資
  • 2019-03-31 (1,805百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エンプラ事業で生産用設備、半導体機器事業で新規金型、オプト事業でLED用拡散レンズ向けの新規金型及び生産用設備、その他で基幹システムの更改に投資
  • 2020-03-31 (2,003百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エンプラ事業で生産用設備、半導体機器事業で新規金型、オプト事業でLED用拡散レンズ向けの新規金型及び生産用設備、その他で基幹システムの更改に投資
  • 2021-03-31 (2,391百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: エンプラ事業で新規金型及び生産用設備、半導体機器事業で新規金型、オプト事業でLED用拡散レンズ向けの新規金型及び生産用設備に投資
  • 2022-03-31 (1,648百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: Semiconductor事業で新規金型、Life Science事業で新規金型及び生産用設備、Digital Communication事業でLED用拡散レンズ向けの新規金型及び生産用設備、Energy Saving Solution事業で新規金型及び生産用設備、その他で本社・事業所の建物付属設備や研究開発用設備に投資
  • 2023-03-31 (2,827百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: Semiconductor事業で事務所移転に伴う設備並びに新規金型及び生産用設備、Life Science事業で生産用設備、Digital Communication事業で光通信デバイス向けの生産用設備及びLED用拡散レンズ向けの新規金型、Energy Saving Solution事業で新規金型及び生産用設備、その他で本社・事業所の建物附属設備や研究開発用設備に投資
  • 2024-03-31 (3,849百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: Semiconductor事業で新規金型及び生産用設備、Life Science事業で生産用設備、Digital Communication事業で光通信デバイス向けの生産用設備及びLED用拡散レンズ向けの新規金型、Energy Saving Solution事業で新規金型及び生産用設備、その他で本社・事業所の建物附属設備や研究開発用設備に投資
  • 2025-03-31 (6,374百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: Semiconductor事業で新規金型及び生産用設備、Life Science事業で生産用設備、Digital Communication事業で光通信デバイス向けの生産用設備及びLED用拡散レンズ向けの新規金型、Energy Saving Solution事業で新規金型及び生産用設備、その他で新社屋建設関係や研究開発用設備に投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ