[5368] 日本インシュレーション の財務・株価分析レポート

日本インシュレーションの2025年03月期の営業利益は1,027百万円、営業利益率は8.4%と前年比431百万円減、営業利益率は3.2%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、建築関連、プラント関連の工事、国内外での製品等の販売を主な事業としており、ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした各種の保温材、防耐火建材等の製造、販売、及び設計・施工、関連資材の販売、並びにアスベスト関連のコンサルティング、除去工事等を行っています。

事業セグメント

  • 建築関連: ゾノトライト系けい酸カルシウム材を基材とした耐火被覆材、内装建材、多機能材の提供と、耐火被覆材の施工請負、アスベスト除去工事を行っています。
  • プラント関連: ゾノトライト系けい酸カルシウム材を基材としたプラント用保温材、工業用断熱材、耐火被覆材の提供と、保温材の施工請負、断熱工事、アスベスト除去工事、環境装置の販売を行っています。

事業の特徴・強み

  • 製品は1000℃に耐えうる耐火性、断熱性を持ち、軽量で加工しやすく、経年変化が少ない特性を持つ。高層建築物や石油化学プラント、火力・原子力発電所等で幅広く使用されている。

今後の展開・方針

顧客の改善要望を製品設計に円滑に反映する体制を保持し、東南アジア・東アジアを中心とした海外プラントでの保温材需要に対応して、JICベトナムでの製造・供給を強化。省エネ効果やCO2排出の削減に貢献する施工体制を整備。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、生産設備の増強や更新、研究開発の充実・強化を目的とした設備投資を継続的に実施。特に岐阜工場及び北勢工場での製造設備の合理化と更新、研究設備の強化が中心となっている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-03-31 (590,728千円)
    目的: 生産能力増強、合理化、設備更新
    詳細: 岐阜工場及び北勢工場における建築向け製品の製造設備の合理化と更新、プラント向け製品の製造設備の合理化と更新、熱分析装置他研究所設備及びコンピュータに係る既存システムの更改
  • 2021-03-31 (626,498千円)
    目的: 生産能力増強、合理化、設備更新
    詳細: 不燃内装材の生産設備増強、岐阜工場及び北勢工場における建築向け製品の製造設備の合理化と更新、岐阜工場におけるプラント向け製品の製造設備の合理化と更新、岐阜工場事務所建築工事及びコンピュータに係る既存システムの更改
  • 2022-03-31 (125,197千円)
    目的: 生産能力増強、合理化、設備更新
    詳細: 北勢工場における建築向け製品の製造設備の合理化と更新、岐阜工場におけるプラント向け製品の製造設備の合理化と更新及び新潟営業所の建替え、研究、計測機器等
  • 2023-03-31 (443,925千円)
    目的: 生産設備の更新、研究開発の充実・強化
    詳細: 北勢工場における建築向け製品の製造設備の更新、岐阜地区新倉庫建設工事、研究棟の補強工事
  • 2024-03-31 (191,640千円)
    目的: 生産設備の更新、研究開発の充実・強化
    詳細: 北勢工場における建築向け製品の製造設備の更新、岐阜工場におけるプラント向け製品の製造設備の更新、研究設備等
  • 2025-03-31 (433,894千円)
    目的: 生産設備の更新、研究開発の充実・強化
    詳細: 北勢工場における建築向け製品の製造設備の更新、岐阜工場におけるプラント向け製品の製造設備の更新、研究設備等

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ