[6981] 村田製作所 の財務・株価分析レポート

村田製作所の2025年03月期の営業利益は279,702百万円、営業利益率は16.0%と前年比64,255百万円増、営業利益率は2.9%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、電子部品並びにその関連製品の開発及び製造販売を主たる事業として行っています。

事業セグメント

  • コンポーネント: コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなどの製造・販売を行っています。
  • デバイス・モジュール: 高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサなどの製造・販売を行っています。
  • その他: ヘルスケア機器、ソリューションビジネスなどを含む事業を行っています。

事業の特徴・強み

  • 国内外の生産会社へ半製品を供給し、完成品を国内外の得意先及び販売会社へ販売する体制を持っています。
  • 重要な販売会社が米国、中国、オランダにあり、グローバルな販売ネットワークを構築しています。
  • 重要な生産会社が日本、中国、シンガポール、フィリピン、タイ、フランス、ベトナムにあり、広範な製造拠点を持っています。
  • 中国におけるマーケティング、エンジニアリング活動及び販売会社の統括管理を行う統括会社を有しています。

今後の展開・方針

今後も電子部品及び関連製品の開発・製造販売を強化し、グローバルな生産・販売ネットワークを活用して市場シェアを拡大していく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資戦略は、主に生産能力の増強と合理化を目的としたものであり、コンポーネントおよびデバイス・モジュールセグメントにおける大規模な投資が行われている。また、土地及び建物の取得や研究開発用設備の増強も積極的に行われている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2024-03-31 (219,531百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: コンポーネントセグメントにおける138,231百万円、デバイス・モジュールセグメントにおける72,642百万円、その他セグメントにおける8,658百万円の設備投資。主な内容は生産設備の増強・合理化等107,018百万円、土地及び建物の取得55,554百万円、研究開発用設備の増強16,169百万円。
  • 2025-03-31 (180,471百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: コンポーネントセグメントにおける109,899百万円、デバイス・モジュールセグメントにおける67,632百万円、その他セグメントにおける2,940百万円の設備投資。主な内容は生産設備の増強・合理化等101,414百万円、土地及び建物の取得23,521百万円、研究開発用設備の増強14,611百万円。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ