[5393] ニチアス の財務・株価分析レポート

ニチアスの2025年03月期の営業利益は39,732百万円、営業利益率は15.5%と前年比4,524百万円増、営業利益率は1.4%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、当社および子会社53社、関連会社10社より構成され、プラント向け工事・販売、工業製品、高機能製品、自動車部品、建材の5つの報告セグメントを持つ。

事業セグメント

  • プラント向け工事・販売: 国内外でのプラント向け工事および販売を行う。主要な関係会社には、国内のニチアスエンジニアリングサービス㈱、新日本熱学㈱、ニチアス関東販売㈱、㈱イノクリート、海外のTHAI NICHIAS ENGINEERING CO.,LTD.が含まれる。
  • 工業製品: 国内外での工業製品の製造および販売を行う。主要な関係会社には、国内の㈱福島ニチアス、国分工業㈱、ニチアスセラテック㈱、竜田工業㈱、㈱東京マテリアルス、㈱堺ニチアス、㈱西日本ニチアス、海外のNICHIAS SINGAPORE PTE.LTD.、NICHIAS FGS SDN.BHD.、PT.NICHIAS ROCKWOOL INDONESIAなどが含まれる。
  • 高機能製品: 国内での高機能製品の製造および販売を行う。主要な関係会社には、㈱福島ニチアス、ニチアスセラテック㈱、竜田工業㈱、㈱熊本ニチアスが含まれる。
  • 自動車部品: 国内外での自動車部品の製造および販売を行う。主要な関係会社には、国内のメタコート工業㈱、㈱福島ニチアス、国分工業㈱、竜田工業㈱、㈱APJ、海外のNICHIAS SINGAPORE PTE.LTD.、NICHIAS FGS SDN.BHD.、PT.NICHIAS ROCKWOOL INDONESIAなどが含まれる。
  • 建材: 国内外での建材の製造および販売を行う。主要な関係会社には、国内のニチアスセラテック㈱、竜田工業㈱、日本ロックウール㈱、㈱君津ロックウール、㈱堺ニチアス、㈱ニチアスセムクリート、海外のNICHIAS SINGAPORE PTE.LTD.、NICHIAS FGS SDN.BHD.が含まれる。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、多様な事業分野を持ち、国内外に広がるネットワークを活用している。

今後の展開・方針

今後の展開や戦略に関する具体的な記載はなし。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、今後成長が見込まれる事業分野を中心に、国内外拠点の拡大、充実、BCP対応を目的として、継続的に設備投資を行ってきました。特に工業製品、自動車部品、高機能製品、建材、全社資産などに重点を置き、各年度において多額の投資を実施しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (27億88百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 海外拠点の拡大、充実を含む設備投資。プラント向け販売・工事、工業製品、高機能製品、自動車部品、建材、全社資産の新基幹系業務システム等への投資。
  • 2016-03-31 (42億87百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 海外拠点の拡大、充実を含む設備投資。プラント向け工事・販売、工業製品、高機能製品、自動車部品、建材、袋井工場総合事務所棟の建替等への投資。
  • 2017-03-31 (97億75百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、P.T. NICHIAS ROCKWOOL INDONESIAの工場建物、自動車部品の製造設備、浜松研究所の建物等への投資。
  • 2018-03-31 (127億72百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、P.T. NICHIAS ROCKWOOL INDONESIAの工場建物、NICHIAS HAIPHONG CO. LTD.の工場建物、全社資産の鶴見工場及び王寺工場の工場建物等への投資。
  • 2019-03-31 (12,816百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、NICHIAS HAIPHONG CO. LTD.の工場建物、㈱福島ニチアスの工場建物、全社資産への投資。
  • 2020-03-31 (8,978百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、結城工場の製造設備、NICHIAS HAIPHONG CO.,LTD.の製造設備、全社資産への投資。
  • 2021-03-31 (7,703百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、王寺工場の製造設備、全社資産への投資。
  • 2022-03-31 (11,355百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、王寺工場およびニチアスセラテック㈱の製造設備、全社資産への投資。
  • 2023-03-31 (10,069百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、NICHIAS HAIPHONG CO., LTD.の建物および製造設備、全社資産への投資。
  • 2024-03-31 (11,117百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、蘇州霓佳斯工業製品有限公司の建物および製造設備、全社資産への投資。
  • 2025-03-31 (6,819百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外拠点の拡大、充実、BCP対応のための設備投資。プラント向け工事・販売、全社資産の王寺工場および鶴見工場の建物等への投資。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ