[5444] 大和工業 の財務・株価分析レポート

大和工業の2025年03月期の営業利益は11,493百万円、営業利益率は6.8%と前年比5,789百万円減、営業利益率は3.7%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社及びその関係会社は、鉄鋼事業を中心に軌道用品事業やその他の事業を展開しており、インドネシアにおける鉄鋼事業を新たに報告セグメントとして追加しました。

事業セグメント

  • 鉄鋼事業(日本): H形鋼、溝形鋼、I形鋼、鋼矢板、縞H形鋼、造船用形鋼、鋳鋼品、船舶製缶品、重機械加工品を製造・販売。主な関係会社はヤマトスチール㈱。
  • 鉄鋼事業(タイ): H形鋼、溝形鋼、I形鋼、鋼矢板を製造・販売。主な関係会社はサイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッド。
  • 鉄鋼事業(インドネシア): H形鋼、溝形鋼、等辺山形鋼を製造・販売。主な関係会社はPTガルーダ・ヤマト・スチール。
  • 軌道用品事業: 分岐器類、伸縮継目、NEWクロッシング、接着絶縁レール、脱線防止ガード、タイプレート類、ボルト類を加工・販売。主な関係会社は大和軌道製造㈱。
  • その他: 運送、医療廃棄物処理、不動産事業、カウンターウエイトの製造・販売等を行う。主な関係会社は大和商事㈱、㈱松原テクノ、ヤマト・コリア・ホールディングスカンパニーリミテッド。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な鉄鋼製品の製造・販売を行い、インドネシアを含む国際的な事業展開を強化している。

今後の展開・方針

インドネシアにおける鉄鋼事業を新たに報告セグメントとして追加し、国際的な事業拡大を図る。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、生産設備の合理化、省力化を進め、品質の向上及び省エネルギー化による原価低減を目的とした設備投資を継続的に行ってきました。特に鉄鋼事業における製鋼・圧延設備の維持更新に重点を置き、毎年自己資金を用いて投資を実施しています。2025年には、日本とタイのセグメントにおいて大規模な設備更新を行い、さらなる効率化を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (4,905百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2016-03-31 (3,636百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2017-03-31 (5,940百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2018-03-31 (8,991百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2019-03-31 (10,702百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2020-03-31 (9,780百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2021-03-31 (6,464百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2022-03-31 (3,606百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2023-03-31 (5,423百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2024-03-31 (8,550百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業の製鋼・圧延設備の維持更新投資
  • 2025-03-31 (16,296百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 鉄鋼事業(日本)セグメントの圧延設備、電気設備の更新及び鉄鋼事業(タイ)セグメントの維持更新投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ