[5461] 中部鋼鈑 の財務・株価分析レポート

中部鋼鈑の2025年03月期の営業利益は2,704百万円、営業利益率は5.3%と前年比7,721百万円減、営業利益率は10.1%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、鉄鋼関連事業、レンタル事業、物流事業及びエンジニアリング事業を展開しています。

事業セグメント

  • 鉄鋼関連事業: 当社とシーケー商事株式会社で構成され、主原料の鉄スクラップを仕入れ、電気炉による厚板鉄鋼製品の製造、販売を行っています。
  • レンタル事業: シーケークリーンアド株式会社で構成され、業務用厨房向グリスフィルターのレンタル事業及び広告看板事業を行っています。
  • 物流事業: シーケー物流株式会社で構成され、運送・荷役事業と危険物倉庫事業を行っています。
  • エンジニアリング事業: 明徳産業株式会社で構成され、鉄鋼関連設備を中心とするプラントの設計・施工及び設備保全に関するエンジニアリング事業を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な事業分野を持ち、各分野で専門性を発揮しています。

今後の展開・方針

今後の展開・戦略についての具体的な記載はありません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、設備投資は主に老朽代替、合理化を目的として行われており、近年では電気炉やクレーンの更新など大規模な設備更新が進められている。各年度において、鉄鋼関連事業を中心に投資が行われ、物流やレンタル事業にも一部投資が行われている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (1,046百万円)
    目的: 老朽代替
    詳細: 第二製鋼工場耐震補強工事
  • 2016-03-31 (800百万円)
    目的: 老朽代替、合理化
    詳細: 溶解作業の省力化
  • 2017-03-31 (2,341百万円)
    目的: 老朽代替、合理化
    詳細: 集塵機省エネ対策工事、シーケー物流半田倉庫増設
  • 2018-03-31 (1,222百万円)
    目的: 老朽代替、合理化
    詳細: 受電変電所力率改善用設備、グリスフィルター洗浄工場
  • 2019-03-31 (1,986百万円)
    目的: 老朽代替
    詳細: 受電変電所電気設備更新、シーケー物流半田倉庫増設
  • 2020-03-31 (1,285百万円)
    目的: 老朽代替
    詳細: スラブ単重アップ対応投資
  • 2021-03-31 (1,751百万円)
    目的: 老朽代替
    詳細: 受電変電所設備の更新
  • 2022-03-31 (1,269百万円)
    目的: 老朽代替
    詳細: 圧延設備(AGCシリンダー)の更新
  • 2023-03-31 (3,612百万円)
    目的: 電気炉更新
    詳細: 電気炉更新関連工事
  • 2024-03-31 (4,679百万円)
    目的: 300tレードルクレーン更新
    詳細: 300tレードルクレーン更新
  • 2025-03-31 (5,480百万円)
    目的: 電気炉更新、圧延冷却床更新
    詳細: 電気炉更新に係る建設仮勘定、圧延冷却床更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ