[7018] 内海造船 の財務・株価分析レポート

内海造船の2025年03月期の営業利益は1,415百万円、営業利益率は3.2%と前年比1,768百万円減、営業利益率は3.7%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、内海造船株式会社を中心に、船舶の製造・修理を核とし、土木建設やホテル経営など多様な事業を展開しています。

事業セグメント

  • 船舶事業: 船舶の製造・修理を行い、必要な鋼材及び主機をカナデビア㈱を経由して購入しています。内海エンジニアリング㈱は、研掃材の製造販売や救命筏の修理を行っています。
  • 陸上事業: 内海エンジニアリング㈱は、土木建設及び当社設備の新設、補修を行っています。
  • サービス事業: 内海エンジニアリング㈱は、顧客施設の管理・運営の請負、ギフトショップの経営、及び当社所有建物等を使用したホテル・レストランの経営を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な事業分野における専門性と、グループ会社間の連携による効率的な事業運営。

今後の展開・方針

今後も船舶事業を核としつつ、土木建設やサービス事業の拡大を図り、グループ全体でのシナジーを強化していく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資は主に生産能力増強を目的としており、因島工場や瀬戸田工場における生産性向上設備の導入や更新が中心である。特に塔型クレーンの設置や更新が注目される。また、2019年度には基幹システムの更新を通じた業務効率化も実施された。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (2億90百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 因島工場船台の固定台更新、生産性向上設備等
  • 2016-03-31 (4億66百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 因島工場船台の固定台及び滑走台更新、生産性向上設備等
  • 2017-03-31 (5億67百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 因島工場船台の固定台及び滑走台更新、生産性向上設備等
  • 2018-03-31 (6億95百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 瀬戸田工場、因島工場の生産性向上設備等
  • 2019-03-31 (689百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 瀬戸田工場、因島工場の生産性向上設備等
  • 2019-03-31 (219百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 販売管理、会計業務の効率化及び運用業務の負担軽減を目的とした基幹システムの更新
  • 2020-03-31 (738百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 瀬戸田工場、因島工場の生産性向上設備等
  • 2021-03-31 (1,801百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 因島工場に設置した塔型クレーン1基を含む、瀬戸田工場、因島工場の生産性向上設備等
  • 2022-03-31 (1,465百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 因島工場に設置した塔型クレーン1基の更新を含む、瀬戸田工場、因島工場の生産性向上設備等
  • 2023-03-31 (1,285百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 因島工場に設置した塔型クレーン1基の更新を含む、瀬戸田工場、因島工場の生産性向上設備等
  • 2024-03-31 (708百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 瀬戸田工場、因島工場の生産性向上設備等
  • 2025-03-31 (1,479百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 瀬戸田工場、因島工場の生産性向上設備等

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ