[5533] エリッツホールディングス の財務・株価分析レポート

エリッツホールディングスの2024年09月期の営業利益は968百万円、営業利益率は16.6%と前年比45百万円減、営業利益率は1.6%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは株式会社エリッツホールディングス及び連結子会社6社で構成され、不動産仲介事業、不動産管理事業、居住者サポート事業を営んでいます。グループ内の連携によりシナジー効果を発揮しています。

事業セグメント

  • 不動産仲介事業: 株式会社エリッツが賃貸マンション・アパート等の賃貸仲介を行い、京都・滋賀を中心に近畿圏で61店舗を展開しています。賃貸仲介、売買仲介、賃貸事業、開発事業、海外事業などを含み、グループのシナジー効果を活用しています。
  • 不動産管理事業: 株式会社エリッツ建物管理が賃貸マンション・アパート等の管理を行い、保守管理や入居者管理を担っています。株式会社ARC建物管理は分譲マンションの管理を行っています。
  • 居住者サポート事業: 保険代理店事業、滞納保証事業、入居後サービス事業、コールセンター事業、引越事業、古物・遺品整理事業、シェアサイクル事業を含み、居住者に安心と利便性を提供しています。

事業の特徴・強み

  • 不動産仲介事業では、基幹システムを駆使して業績向上を図り、未経験者の早期戦力化や新規店舗の迅速な立ち上げを可能にしています。
  • 不動産管理事業では、約95%の高い入居率を維持しており、管理戸数の拡大が可能です。
  • 居住者サポート事業は低コストで運営でき、収益性が高く、不動産仲介事業や不動産管理事業と連携して付加価値を提供しています。

今後の展開・方針

京都・滋賀エリアでのシェア拡大を目指し、近隣他府県エリアへの店舗網の展開を進めています。テレビやSNS、インターネット広告の充実、新規エリア需要の獲得に努めています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、2023年度と2024年度にわたり、不動産仲介事業における賃貸用不動産の改装や新規出店に係る内装工事を通じて生産能力の増強を図りました。また、居住者サポート事業ではシェアサイクル用の設備やソフトウェアの導入を行い、効率化を推進しました。さらに、全社共用設備として土地や建物、車両運搬具、事務機器の購入を通じて設備の更新を行いました。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2023-09-30 (42,376千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 不動産仲介事業における賃貸用不動産の改装工事26,338千円、植栽工事6,090千円、新規出店に係る内装代等8,016千円
  • 2023-09-30 (14,325千円)
    目的: 効率化
    詳細: 居住者サポート事業におけるシェアサイクル用工具器具備品3,130千円及び車両運搬具11,195千円
  • 2023-09-30 (38,906千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 全社共用設備としてグループ会社リース用車両運搬具、事務機器等を購入
  • 2024-09-30 (26,798千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 不動産仲介事業における賃貸用不動産の改装工事2,935千円、既存店の改装や新規出店に係る内装代等22,961千円
  • 2024-09-30 (5,107千円)
    目的: 効率化
    詳細: 居住者サポート事業におけるシェアサイクル用工具器具備品3,207千円及びソフトウエア1,900千円
  • 2024-09-30 (337,001千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 全社共用設備として土地275,939千円、建物35,114千円、グループ会社リース用車両運搬具、事務機器等を購入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ