[7071] アンビスホールディングス の財務・株価分析レポート

アンビスホールディングスの2024年09月期の営業利益は10,612百万円、営業利益率は25.0%と前年比1,982百万円増、営業利益率は2.0%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、持株会社である当社と連結子会社2社で構成され、主に有料老人ホームの運営及び経営に係るコンサルティングを行っています。中核事業はアンビスによるホスピス事業で、訪問看護、訪問介護、居宅介護支援などのサービスを提供しています。

事業セグメント

  • 医心館事業: 医心館事業は、有料老人ホームの運営と訪問看護・訪問介護事業所の運営によるホスピス事業です。医療依存度が高い方々に特化したサービスを提供し、地域医療の強化再生を目指しています。

事業の特徴・強み

  • 医療依存度が高い方々に特化した終末期ケアを提供し、地域医療機関との連携を強化しています。医師を外部化することで透明性と公正性を担保し、地域包括ケアシステムの一翼を担っています。

今後の展開・方針

地域医療の崩壊スパイラルを解消し、多死社会に対応するため、医心館事業を通じて地域包括ケアシステムを構築し、医療資源の効率的な利用を促進します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間、医心館事業の拡大を目的とした新規事業所の開設に重点を置いた設備投資が行われており、毎年着実に投資規模が拡大している。特に、2019年から2024年にかけて、新規施設の開設に伴う建物及び土地の取得が主な投資内容となっている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2019-09-30 (765,143千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 医心館 盛岡Ⅲ号館及び医心館 宇都宮の出店に係る設備投資
  • 2020-09-30 (3,178,550千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新規施設(9施設)開設に係る建物及び土地の取得
  • 2021-09-30 (6,250百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新規13事業所の開設に係る建物及び土地の取得
  • 2022-09-30 (6,057百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新規16事業所の開設に係る建物及び土地の取得
  • 2023-09-30 (8,068百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新規19事業所の開設に係る建物及び土地の取得
  • 2024-09-30 (15,940百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新規28事業所の開設に係る建物及び土地の取得

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ