[7094] NexTone の財務・株価分析レポート

NexToneの2025年03月期の営業利益は1,005百万円、営業利益率は5.2%と前年比348百万円増、営業利益率は0.3%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、音楽を中心としたエンタテインメント領域において著作権管理事業、デジタルコンテンツディストリビューション(DD)事業、音楽配信事業及びその他のビジネスサポート事業を展開しています。

事業セグメント

  • 著作権管理事業: 音楽分野における著作物の管理を行い、著作権者からの委任に基づいて利用者への許諾の取次と使用料の徴収を行っています。
  • デジタルコンテンツディストリビューション(DD)事業: 音楽コンテンツを国内外の音楽配信サービスへ販売・流通する事業で、権利者から原盤のライセンスを受け、音楽配信サービスを通してユーザーに音楽を届けています。
  • 音楽配信事業: インターネットを通じて楽曲を配信する事業で、個人向けには単曲販売のダウンロード及び定額制販売のストリーミングを提供し、法人向けには店舗・カラオケボックス・結婚式場向けの映像・BGM配信サービス等を行っています。
  • その他(ビジネスサポート事業): キャスティング事業やシステム開発・保守運用事業、ソリューション事業、エージェント事業など、エンタテインメントビジネスを多岐にわたってサポートしています。

事業の特徴・強み

  • 著作権管理事業では、効率的な管理と高い徴収精度を提供し、利用者が円滑に作品を利用できる環境を整えています。
  • デジタルコンテンツディストリビューション事業では、国内屈指のデジタルディストリビューターとして多くのノウハウを蓄積し、あらゆる配信種別にスピーディーに対応しています。
  • 音楽配信事業では、個人向けと法人向けの多様なニーズに応えるサービスを提供しています。
  • ビジネスサポート事業では、エンタテインメント業界のコンテンツビジネスに特化したシステム開発や、インディーズアーティスト向けの活動支援を行っています。

今後の展開・方針

著作権管理事業において、カラオケ演奏の管理業務を開始する予定であり、具体的な開始時期は未定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、主に著作権管理システムや原盤管理システムの開発に重点を置いた設備投資を行ってきました。また、基幹システムや社内ネットワークの強化、オフィス移転に伴う設備投資も実施し、効率化を図っています。近年ではECサービスシステムの開発や音楽配信サービスの機能拡張にも投資を拡大しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-03-31 (130,749千円)
    目的: 効率化
    詳細: 著作権管理システムの開発、原盤管理システム等の開発、本社オフィスの社内ネットワークの設備投資
  • 2021-03-31 (257,830千円)
    目的: 効率化
    詳細: 著作権管理システムの開発、原盤管理システム等の開発、本社オフィスの社内ネットワークの設備投資
  • 2022-03-31 (257,336千円)
    目的: 効率化
    詳細: 著作権管理システムの開発、基幹システム導入の設備投資
  • 2023-03-31 (244,455千円)
    目的: 効率化
    詳細: 著作権管理システムの開発、基幹システム導入の設備投資
  • 2024-03-31 (793,002千円)
    目的: 効率化
    詳細: 著作権管理システムの開発、原盤管理システムの開発、サブスクリプション型音楽配信サービスの機能拡張、ECサービスシステムの開発、オフィス移転に伴う設備投資
  • 2025-03-31 (987百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 著作権管理システムの開発、原盤管理システムの開発、サブスクリプション型音楽配信サービスの機能拡張、ECサービスシステムの開発、オフィス移転に伴う設備投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ