[7242] カヤバ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、油圧緩衝器・油圧機器等の製造・販売並びに各事業に関連するサービス業務を行っています。

事業セグメント

  • AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業: 四輪車用及び二輪車用油圧緩衝器、油圧機器等を製造し、自動車メーカー及び市販・サービス市場等へ販売。国内外での製品・部品供給と物流・サービス提供も含む。
  • HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業: 産業用油圧機器を製造し、建設機械メーカー等へ販売。国内外での製造・販売を行い、関係会社の統轄も含む。
  • 航空機器事業: 航空機用離着陸装置、操舵装置、制御装置及び緊急装置等を製造し、販売。
  • 特装車両事業及びその他: 特装車両等を製造し、特約販売会社等へ販売。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な製品ラインナップを持ち、国内外での製造・販売ネットワークを有する。

今後の展開・方針

2025年1月6日にKYB-Conmat Pvt. Ltd.の全株式を譲渡し、連結範囲から除外。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資は、主に生産体制の整備・拡充および品質向上を目的として行われてきました。特にAC事業とHC事業における投資が多く、近年では新製品立ち上げやCN推進に向けた投資も行われています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (297億85百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産体制整備拡充および品質向上のための投資。AC事業で191億52百万円、HC事業で89億円、特装車両事業、システム製品および電子機器等で17億50百万円の投資。
  • 2019-03-31 (25,345百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産体制の整備・拡充および品質向上のための投資。AC事業で12,075百万円、HC事業で11,485百万円、システム製品で432百万円、航空機器事業で506百万円、特装車両事業および電子機器等で848百万円の投資。相模工場の土地をセールアンドリースバック取引で売却。
  • 2020-03-31 (23,347百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産体制の整備・拡充および品質向上のための投資。AC事業で10,449百万円、HC事業で11,288百万円、システム製品で968百万円、航空機器事業で153百万円、特装車両事業および電子機器等で488百万円の投資。
  • 2021-03-31 (13,322百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産体制の整備・拡充および品質向上のための投資。AC事業で6,154百万円、HC事業で6,556百万円、システム製品で258百万円、航空機器事業で264百万円、特装車両事業および電子機器等で90百万円の投資。
  • 2022-03-31 (14,588百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産体制の整備・拡充および品質向上のための投資。AC事業で7,599百万円、HC事業で6,547百万円、航空機器事業で134百万円、特装車両事業および電子機器等で307百万円の投資。
  • 2023-03-31 (14,595百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産体制の整備・拡充および品質向上のための投資。AC事業で8,324百万円、HC事業で5,776百万円、航空機器事業で61百万円、特装車両事業及び電子機器等で434百万円の投資。
  • 2024-03-31 (31,866百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産体制の整備・拡充、新製品立ち上げ及び品質向上のための投資。AC事業で15,374百万円、HC事業で15,255百万円、航空機器事業で907百万円、特装車両事業及びその他で331百万円の投資。
  • 2025-03-31 (21,027百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新製品立ち上げへの対応や生産体制の整備及びCN推進のための投資。AC事業で12,218百万円、HC事業で8,166百万円、航空機器事業で76百万円、特装車両事業及びその他で567百万円の投資。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ