[7318] セレンディップ・ホールディングス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

セレンディップ・ホールディングス株式会社は、連結子会社21社と共に『モノづくり事業』『プロフェッショナル・ソリューション事業』『インベストメント事業』の3つの事業を展開し、中堅・中小企業の事業承継や経営改革を支援しています。

事業セグメント

  • モノづくり事業: 自動車部品製造、FA装置製造、試作品作成、美容機器の開発製造販売を行い、特に自動車産業に関連する企業を傘下に収め、企業価値の向上を図っています。
  • プロフェッショナル・ソリューション事業: 中堅・中小企業にプロ経営者やエンジニアを派遣し、経営課題や技術的課題に対するソリューションを提供しています。
  • インベストメント事業: 金融機関等と連携した共同投資やフィナンシャル・アドバイザリーを通じて、事業承継問題に対応し、企業価値の向上を図っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 事業承継型M&Aによる経営改革を実施し、プロ経営者の派遣やPMIによる経営管理体制の構築を行うことで、企業価値の回復・向上を図る点が特徴です。

今後の展開・方針

今後も省人化・FA化に関連する市場の拡大を見込み、グローバル化への対応や新技術・新製品への成長投資を実行し、中小企業経営の近代化を推進します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは急速なグローバル化と競争環境の変化に対応するため、AI・IoTを活用したスマートファクトリー化と製造工程の自動化・効率化に注力しています。過去数年間にわたり、自動車部品製造設備およびFA装置製造設備を中心に設備投資を行い、生産能力の増強と効率化を図っています。特に東北工場の建設や工場建屋の耐震工事、製造機械の導入などを通じて、持続的な成長を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2021-03-31 (1,892,450千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 東北工場用土地の取得、自動車部品製造およびFA装置製造における東北工場建設、自動プレス機、画像検査装置、金型、プレス搬送ロボット、研削盤等
  • 2022-03-31 (1,123,162千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動車部品製造及びFA装置製造における東北工場建設、自動プレス機、画像検査装置、金型、プレス搬送ロボット、研削盤等
  • 2023-03-31 (1,076,189千円)
    目的: 効率化
    詳細: 自動車部品製造及びFA装置製造における工場建屋の耐震工事、金型、撹拌機等
  • 2024-03-31 (1,366,931千円)
    目的: 効率化
    詳細: 自動車部品製造及びFA装置製造における工場建屋の耐震工事、金型、撹拌機等
  • 2025-03-31 (2,410,810千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動車部品製造における工場建屋の増設、製造機械、金型等

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ