[6145] NITTOKU の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、トータル精密FAメーカーとして、コイル・モータ用自動巻線機を中心に、フィルム・ワイヤ用巻取り・搬送設備、機構部品・デバイス等のFA設備の開発、製造、販売を行い、非接触ICタグ・カード及びカード用インレットの製造、販売事業も展開しています。

事業セグメント

  • ワインディングシステム&メカトロニクス事業: 電子部品、自動車、通信機器、オーディオビジュアル、OA機器、家電、精密機器等用にコイル巻線機、巻線システム及び周辺機器や組立ライン、各種フィルムの巻取り・搬送設備、特殊ワイヤの巻取り・巻替設備、組立ラインの製造、販売及び保守サービスを行う。
  • 非接触ICタグ・カード事業: 埋込方式アンテナ巻線及びICチップモジュール継線によるICカード、アンテナ巻線とICチップモジュール継線によるICタグ、及びこれらの周辺機器、システムの製造並びに販売を行う。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • トータル精密FAメーカーとしての技術力と、コイル・モータ用自動巻線機を中心とした製品群の開発・製造・販売能力。
  • 非接触ICタグ・カードの製造技術と、要素技術を活用した製品開発力。

今後の展開・方針

今後もFA設備及び非接触ICタグ・カード事業を中心に、技術力を活かした製品開発と市場拡大を図る。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、過去から現在に至るまで、生産能力の増強を主な目的とした設備投資を継続的に実施しています。特に、福島事業所や長崎事業所の増設、非接触ICカード製造用設備の改造、新本社や情報管理システムの取得・更新などを通じて、将来の収益確保と信頼性の向上を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (6億51百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: RFID生産設備1億43百万円
  • 2016-03-31 (5億10百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: RFID生産設備1億20百万円
  • 2017-03-31 (7億28百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 福島事業所増設1億29百万円
  • 2018-03-31 (6億44百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 福島事業所増設2億円
  • 2019-03-31 (3718百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 長崎事業所及び福島事業所の増設1501百万円、非接触カード製造用の既存設備の改造54百万円、新本社の取得2162百万円
  • 2020-03-31 (2815百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 福島事業所の増設1953百万円、非接触ICカード製造用の既存設備の改造609百万円、新本社の取得252百万円
  • 2021-03-31 (917百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日特機械工程(蘇州)有限公司(中国)工場の新設617百万円、非接触ICカード製造用の既存設備の改造55百万円、建屋の取得244百万円
  • 2022-03-31 (572百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 試作機及び加工機の開発521百万円、非接触ICカード製造用の既存設備の改造25百万円、車両の取得24百万円
  • 2023-03-31 (578百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 試作機及び加工機の開発490百万円、非接触ICカード製造用の既存設備の改造85百万円、車両の取得2百万円
  • 2024-03-31 (1623百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 試作機及び加工機の開発1455百万円、非接触ICカード製造用の既存設備の改造134百万円、情報管理システムの更新33百万円
  • 2025-03-31 (1192百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 愛媛事業所の新設、加工機の開発1092百万円、非接触ICカード製造用の新規設備開発94百万円、情報管理システムの更新5百万円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ