[6254] 野村マイクロ・サイエンス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、超純水製造装置の設計・施工・販売とそのメンテナンス、消耗品の販売を主要な事業としています。

事業セグメント

  • 水処理装置事業: 半導体、FPD、製薬向けの超純水製造装置を中心に、超純水分野で培った技術を応用した水処理装置の設計・施工・販売、メンテナンス、消耗品の販売、水質分析の受託を行っています。また、排水・回収処理装置を提供し、BOOM契約による超純水の提供も行っています。
  • その他の事業: 高純度薬品・配管材料等の販売を行っており、超純水製造装置の安定化運転に資する高純度薬品や、超純水供給をはじめ化学薬品、上下水及びガス等の移送に供する配管材料を提供しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 超純水分野で培った技術を応用し、半導体製造技術の高度化・微細化に対応する一貫した超純水製造工程を構築。環境負荷を軽減し、水資源の有効利用に貢献する排水・回収処理装置を提供。
  • BOOM契約により、ユーザーの設備投資の負担軽減ニーズに対応し、超純水を提供するサービスを展開。

今後の展開・方針

研究開発機能を強化し、海外の有力ユーザーに近い場所で研究開発体制を構築。ユーザーからの研究課題の解決を図り、技術力向上とコストダウンに資する提案を行う。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、環境対応や効率化、設備更新を目的とした設備投資を継続的に行ってきました。近年では新規事業や生産能力増強に向けた大規模な投資も実施しており、特に2023年度以降は新本社棟や新開発棟用地への投資が目立ちます。これにより、当社の競争力強化と持続可能な成長を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (6億8千1百万円)
    目的: 環境対応
    詳細: 中国貴州省の浄水・汚水処理設備、微量金属分析器
  • 2016-03-31 (5億4千万円)
    目的: 環境対応
    詳細: 中国貴州省の浄水・汚水処理設備、微粒子計測器
  • 2017-03-31 (7千7百万円)
    目的: 福利厚生
    詳細: 福利厚生施設、剥離剤開発用検査装置
  • 2018-03-31 (3億1千2百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 分析センターの空調設備更新、仮設超純水製造装置、韓国子会社の事務所増築
  • 2019-03-31 (108百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 誘導結合プラズマ質量分析装置、液体クロマトグラフィー、動的表面張力測定器
  • 2020-03-31 (85百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 評価用水素水装置、イオンクロマトグラフィー
  • 2021-03-31 (155百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 質量分析装置、液中パーティクルカウンター、全有機体炭素測定器
  • 2022-03-31 (363百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 基幹システム、新棟建設、樹脂精製施設、オゾン水製造装置
  • 2023-03-31 (1,140百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新本社棟、新開発棟用地
  • 2024-03-31 (356百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 株式会社野村マイクロ・サイエンス コリアの機械装置
  • 2025-03-31 (2,179百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 純水・排水装置、分析関連装置

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ