[7733] オリンパス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、オリンパス株式会社を中心に、内視鏡および治療機器の製造販売を主な事業とし、持株会社および金融投資等の事業活動を展開しています。

事業セグメント

  • 内視鏡事業: 消化器内視鏡、外科内視鏡、医療サービスを含む事業。主要な会社にはオリンパスメディカルシステムズ㈱、オリンパスマーケティング㈱などが含まれます。
  • 治療機器事業: 消化器科処置具、泌尿器科製品、呼吸器科製品、エネルギー・デバイス、耳鼻咽喉科製品、婦人科製品を含む事業。主要な会社にはオリンパスメディカルシステムズ㈱、オリンパスマーケティング㈱などが含まれます。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 内視鏡および治療機器の製造販売における専門性と広範な製品ラインナップ。

今後の展開・方針

中間連結会計期間より、報告セグメントを内視鏡事業と治療機器事業の2区分に変更し、事業の効率化と集中を図っています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資戦略は、新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新を主な目的としており、各年度で医療、科学、映像、治療機器、内視鏡事業などの分野において国内外での研究開発、製造機能強化、販売促進、製造拠点の再開発などを中心に投資を行ってきた。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (477億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 医療事業では消化器内視鏡・外科内視鏡の販売促進、研究開発、製造機能強化を実施。科学事業では生物顕微鏡及び工業用顕微鏡の新製品開発。映像事業ではデジタルカメラの金型や新製品開発。その他事業ではネットワーク事業、再生医療事業関連のインフラ整備。
  • 2016-03-31 (644億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 医療事業では消化器内視鏡・外科内視鏡の販売促進、研究開発、製造機能強化を実施。科学事業では生物顕微鏡及び工業用顕微鏡の新製品開発。映像事業ではデジタルカメラの金型や新製品開発。その他事業ではネットワーク事業、再生医療事業関連のインフラ整備。
  • 2017-03-31 (493億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 医療事業では内視鏡製造工場の新棟建設、韓国でのトレーニング・サービスセンターの建設。科学事業ではカナダでの非破壊検査機器の製造・開発拠点の建設。映像事業ではデジタルカメラの金型投資。その他事業では再生医療事業の子会社化に伴う資産の増加。
  • 2019-03-31 (668億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 医療事業では次世代内視鏡システムの生産設備、医療事業製造プロセスのシステム構築。科学事業では研究開発資産、顕微鏡の金型投資。映像事業ではデジタルカメラの金型及び映像製造工場の日本回帰。その他事業では再生医療事業に関する設備投資。
  • 2020-03-31 (772億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 内視鏡事業では次世代内視鏡システムの生産設備、製造開発拠点の再開発。治療機器事業では処置具製品のラインアップ強化、生産拠点の環境整備。科学事業では研究開発資産、米国の販売・サービス拠点の統合。映像事業ではデジタルカメラの金型投資。
  • 2021-03-31 (989億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 内視鏡事業では次世代内視鏡システムの生産設備、製造開発拠点の再開発。治療機器事業では処置具製品のラインアップ強化、機械装置の増強。科学事業では研究開発資産、生産設備。その他事業では生体材料、整形外科事業に関する設備投資。
  • 2022-03-31 (755億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 内視鏡事業では次世代内視鏡システムの生産設備、修理拠点の再開発。治療機器事業では処置具製品のラインアップ強化、機械装置の増強。科学事業では研究開発資産、生産設備。その他事業では整形外科事業に関する設備投資。
  • 2023-03-31 (720億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 内視鏡事業では次世代内視鏡システムの生産設備、修理拠点の再開発。治療機器事業では処置具製品のラインアップ強化、機械装置の増強。その他事業では整形外科事業に関する設備投資。本社管理では八王子事業場・長野事業場再開発。
  • 2024-03-31 (807億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 内視鏡事業では次世代内視鏡システムの生産設備、中国生産拠点の投資。治療機器事業では処置具製品のラインアップ強化、機械装置の増強。その他事業では整形外科事業に関する設備投資。本社管理では八王子事業場・長野事業場再開発。
  • 2025-03-31 (850億円)
    目的: 新製品開発、生産合理化、販売体制の強化、老朽設備の更新
    詳細: 内視鏡事業では次世代内視鏡システムの生産設備、中国生産拠点の投資。治療機器事業では処置具製品のラインアップ強化、機械装置の増強。本社管理では八王子事業場再開発。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ