[6384] 昭和真空 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、真空技術応用装置の製造・販売、構成部品・付属品の販売、改造工事、修理を主な業務としています。

事業セグメント

  • 真空技術応用装置: 主な製品は真空中で特定の基板に薄膜を形成させる装置であり、真空蒸着装置やスパッタリング装置等があります。用途によって『水晶デバイス装置』、『光学装置』、『電子部品・その他装置』に大別されます。
  • サービス: 真空技術応用装置の構成部品・付属品の販売、改造工事及び修理を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社は、主に水晶デバイス、光学デバイス、電子部品の製造に使用される薄膜形成装置を取り扱っており、特にSAWフィルタ、抵抗器、サーマルヘッドなどの電子部品製造に使用されるエッチング装置やスパッタリング装置に強みがあります。

今後の展開・方針

光学デバイスや電子部品の分野における市場規模の拡大、通信技術の進展等に伴い、新しい装置製造のニーズが生じる可能性があり、これに対応するために株式会社アルバックとの協力関係を維持しつつ、自由に研究・開発・生産に取り組む方針です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、基礎研究分野の充実と生産効率の向上を主眼に設備投資を行ってきました。特に真空技術応用装置事業における開発部門への投資が中心であり、サービス事業への投資も継続的に行われています。全体的に、技術力の維持とコストダウンを通じた低価格製品の供給を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (92百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への68百万円の投資、株式会社エフ・イー・シーを中心としたサービス事業への6百万円の投資
  • 2016-03-31 (2億34百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への2億21百万円の投資、サービス部門への5百万円の投資
  • 2017-03-31 (1億14百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への34百万円の投資、サービス部門への3百万円の投資
  • 2018-03-31 (2億49百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への2億41百万円の投資、サービス部門への16百万円の投資
  • 2019-03-31 (92百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への56百万円の投資、サービス部門への11百万円の投資
  • 2020-03-31 (722百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への633百万円の投資、サービス部門への31百万円の投資
  • 2021-03-31 (415百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への390百万円の投資、サービス部門への8百万円の投資
  • 2022-03-31 (194百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への180百万円の投資、サービス部門への6百万円の投資
  • 2023-03-31 (310百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への289百万円の投資、サービス部門への15百万円の投資
  • 2024-03-31 (51百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への49百万円の投資、サービス部門への2百万円の投資
  • 2025-03-31 (261百万円)
    目的: 生産効率の向上
    詳細: 真空技術応用装置事業における開発部門への256百万円の投資、サービス部門への5百万円の投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ