[6473] ジェイテクト の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、自動車、産機・軸受及び工作機械の製品の製造販売を主な事業としている。

事業セグメント

  • 自動車: 電動パワーステアリング、油圧パワーステアリング、電子制御4WD用カップリング(ITCC)、トルセン、FCEV向け減圧弁等の製造販売。
  • 産機・軸受: ローラーベアリング、ボールベアリング、ベアリングユニット、その他各種ベアリング、オイルシール等の製造販売。
  • 工作機械: 研削盤、マシニングセンタ、切削機、制御機器(IoE関連製品を含む)、工業用熱処理炉等の製造販売。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な製品ラインナップを持ち、各事業分野での専門性を活かした製造販売を行っている。

今後の展開・方針

JTEKT EUROPE BEARINGS B.V.は、2025年4月22日付でJTEKT SALES EUROPE B.V.へ商号変更しており、これにより欧州での販売体制を強化する。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、各地域の需要に対応するための生産拠点の増強を中心に、設備投資を行ってきました。特に機械器具部品や工作機械、自動車、産機・軸受の各セグメントにおいて、生産能力や技術開発力の増強を目的とした投資を継続的に実施しています。近年では、財務体質の改善や既存領域の競争力強化、新規領域やカーボンニュートラル・DX等の戦略投資も行っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (684億9百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 各地域の生産拠点の増強設備等により、機械器具部品に578億84百万円、工作機械に105億24百万円を投資
  • 2016-03-31 (631億40百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 各地域の生産拠点の増強設備等により、機械器具部品に565億24百万円、工作機械に66億15百万円を投資
  • 2017-03-31 (664億38百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 各地域の生産拠点の増強設備等により、機械器具部品に590億29百万円、工作機械に74億9百万円を投資
  • 2018-03-31 (666億42百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力・技術開発力の増強等により、機械器具部品に587億53百万円、工作機械に78億89百万円を投資
  • 2019-03-31 (75,205百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力・技術開発力の増強等により、機械器具部品に63,855百万円、工作機械に11,350百万円を投資
  • 2020-03-31 (75,055百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力・技術開発力の増強等により、機械器具部品に60,768百万円、工作機械に14,287百万円を投資
  • 2021-03-31 (50,739百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産能力・技術開発力の増強等により、機械器具部品に43,121百万円、工作機械に7,617百万円を投資
  • 2022-03-31 (44,406百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動車に30,066百万円、産機・軸受に6,381百万円、工作機械に7,957百万円を投資
  • 2023-03-31 (62,386百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動車に39,066百万円、産機・軸受に12,185百万円、工作機械に11,134百万円を投資
  • 2024-03-31 (65,194百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動車に38,980百万円、産機・軸受に16,274百万円、工作機械に9,939百万円を投資
  • 2025-03-31 (96,973百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動車に66,737百万円、産機・軸受に18,006百万円、工作機械に12,229百万円を投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ