[6501] 日立製作所 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当グループは、デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズの3つのセクターを成長分野として位置付け、関連するビジネスユニットを各セクターに配置し、製品の開発、生産、販売、サービスに至る幅広い事業活動を展開しています。

事業セグメント

  • デジタルシステム&サービス: デジタルソリューション(システムインテグレーション、コンサルティング、クラウドサービス)、ITプロダクツ(ストレージ、サーバ)、ソフトウェア、ATMを提供。
  • グリーンエナジー&モビリティ: エネルギーソリューション(パワーグリッド、再生可能エネルギー、原子力)、鉄道システムを提供。
  • コネクティブインダストリーズ: ビルシステム(エレベーター、エスカレーター)、生活・エコシステム(家電、空調)、計測分析システム(半導体製造装置、医用分析装置)、産業・流通ソリューション、水・環境ソリューション、産業用機器を提供。
  • その他: 不動産の管理・売買・賃貸などを行う。

事業の特徴・強み

  • 最先端のIT、社会インフラを動かすOT(運用・制御技術)、高品質・高信頼のプロダクトを併せ持ち、テクノロジーとドメインナレッジを統合して社会インフラを変革できる。

今後の展開・方針

2025年4月1日から、エネルギー事業及び鉄道システム事業の運営の機動性を高めるために、グリーンエナジー&モビリティをエナジーとモビリティの2つのセクターに分け、デジタルシステム&サービス、コネクティブインダストリーズ及びその他を加えた合計5セグメントに変更。進化したLumadaを通じて、他社のインストールベースにも拡大し、社会全体が抱える課題の解決に繋げる。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当グループは、長期的に成長が期待できる製品分野及び研究開発部門への投資に重点を置き、省力化、合理化及び製品・サービスの信頼性向上のための投資を行っています。2023年から2025年にかけて、デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズ、オートモティブシステムなどのセグメントにおいて、製品開発、生産能力増強、合理化、設備更新に向けた多額の投資を実施しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2023-03-31 (649億円)
    目的: 製品開発、データセンタの維持・更新
    詳細: デジタルシステム&サービスにおける製品開発、データセンタの維持・更新
  • 2023-03-31 (725億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: グリーンエナジー&モビリティにおけるパワーグリッド製品等生産設備、鉄道システム生産設備
  • 2023-03-31 (612億円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: コネクティブインダストリーズにおける産業用機器生産設備、半導体製造装置・解析装置の開発及び生産増強、ビルシステム生産設備
  • 2023-03-31 (666億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: オートモティブシステムにおける自動車機器の生産増強
  • 2023-03-31 (298億円)
    目的: 合理化
    詳細: 日立建機における建設機械の生産合理化
  • 2023-03-31 (201億円)
    目的: 合理化、生産能力増強
    詳細: 日立金属における特殊鋼製品及び素形材製品の生産合理化、磁性材料・パワーエレクトロニクス及び電線材料の生産増強
  • 2023-03-31 (211億円)
    目的: 設備更新
    詳細: その他における事業所の改修、研究開発設備
  • 2024-03-31 (678億円)
    目的: 製品開発、データセンタの維持・更新
    詳細: デジタルシステム&サービスにおける製品開発、データセンタの維持・更新
  • 2024-03-31 (1,149億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: グリーンエナジー&モビリティにおけるパワーグリッド製品等生産設備、鉄道システム生産設備
  • 2024-03-31 (638億円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: コネクティブインダストリーズにおける産業用機器生産設備、半導体製造装置及び計測・分析装置の開発及び生産増強、ビルシステム生産設備
  • 2024-03-31 (512億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: オートモティブシステムにおける自動車機器の生産増強
  • 2024-03-31 (210億円)
    目的: 設備更新
    詳細: その他における事業所の改修、研究開発設備
  • 2025-03-31 (614億円)
    目的: 製品開発、データセンタの維持・更新
    詳細: デジタルシステム&サービスにおける製品開発、データセンタの維持・更新
  • 2025-03-31 (1,600億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: グリーンエナジー&モビリティにおけるパワーグリッド製品等生産設備、鉄道システム生産設備
  • 2025-03-31 (931億円)
    目的: 生産能力増強、合理化
    詳細: コネクティブインダストリーズにおける産業用機器生産設備、半導体製造装置及び計測・分析装置の開発及び生産増強、ビルシステム生産設備
  • 2025-03-31 (228億円)
    目的: 設備更新
    詳細: その他における事業所の改修、研究開発設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ