[6702] 富士通 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社及び子会社277社は、日本を含む世界の各地域で事業を展開し、グローバルにデジタルサービスを提供しています。当社グループの主要な事業は、「サービスソリューション」、「ハードウェアソリューション」、「ユビキタスソリューション」の3つのセグメントで構成されています。

事業セグメント

  • サービスソリューション: コンサルティングサービス、クラウドサービス、システムインテグレーション、ソフトウェア、ソフトウェアサポートサービス、ビジネスプロセスアウトソーシング、ITサービス、マネージドサービスを提供。主な関連会社には富士通Japan㈱、富士通ネットワークソリューションズ㈱、富士通ディフェンス&ナショナルセキュリティ㈱などが含まれる。
  • ハードウェアソリューション: システムプロダクト、ネットワークプロダクト、ハードウェアサポートサービス、システムサポートサービスを提供。主な関連会社にはエフサステクノロジーズ㈱、富士通フロンテック㈱、富士通テレコムネットワークス㈱などが含まれる。
  • ユビキタスソリューション: パソコンを取り扱う。主な関連会社には㈱富士通パーソナルズが含まれる。

事業の特徴・強み

  • グローバルにデジタルサービスを提供し、多様なソリューションを展開している点が強み。

今後の展開・方針

当社は、デバイスソリューションを非継続事業に分類し、株式の譲渡を進める予定。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、主に生産能力の増強を目的として、国内外のデータセンター、クラウドサービス、電子部品の製造設備、IT基盤の整備などに継続的に投資を行ってきました。特に新光電気工業㈱の電子部品の製造設備への投資が顕著であり、近年ではサービス事業の関連設備やBorderless Officeに伴う事業所の新設・改装にも注力しています。2024年度には新光電気工業㈱の工場新設も行い、設備投資を拡大しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2019-03-31 (835億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外のデータセンター、クラウドサービス、LSI及び新光電気工業㈱等の電子部品の製造設備、IT基盤の整備
  • 2020-03-31 (964億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内外のデータセンター及びクラウドサービス、新光電気工業㈱の電子部品の製造設備、IT基盤の整備、リース取引による設備の新規取得
  • 2021-03-31 (875億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: サービス事業の関連設備、Borderless Officeに伴う事業所の改装、新光電気工業㈱の電子部品の製造設備
  • 2022-03-31 (889億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: サービス事業の関連設備、Borderless Officeに伴う事業所の新設・改装、新光電気工業㈱の電子部品の製造設備
  • 2023-03-31 (1,210億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: サービス事業の関連設備、Borderless Officeに伴う事業所の新設・改装、新光電気工業㈱の電子部品の製造設備
  • 2024-03-31 (1,297億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: データセンター設備を含むサービス事業の関連設備、新光電気工業㈱の工場新設や電子部品の製造設備
  • 2025-03-31 (515億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: データセンター設備を含むサービス事業の関連設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ