16620 – 石油資源開発 財務分析レポート
営業利益・純利益と営業利益率の推移
PER推移
キャッシュフロー推移
負債・純資産推移
貸借対照表比較
利益・配当推移
利益・配当散布図
在庫回転率の推移
セグメント別利益の推移
事業内容
事業の概要
当社グループは、「E&P事業」「インフラ・ユーティリティ事業」「その他の事業」を主要な事業分野とし、国内外で事業活動を展開しています。
主要な事業分野
- E&P事業
- インフラ・ユーティリティ事業
- その他の事業
各事業分野の詳細
E&P事業
当社及び連結子会社は、国内で原油・天然ガスの生産を行っております。北日本オイル㈱は当社の原油を購入し販売しています。海外では、北米、欧州、中東、東南アジア、ロシアなどで原油・天然ガスの探鉱開発事業を展開しています。
インフラ・ユーティリティ事業
当社は国産天然ガスや輸入LNGを原料とする気化ガスを製造し、ガスパイプライン網を通じて需要家に販売しています。さらに、関連会社である福島ガス発電㈱では天然ガス発電事業を行っており、電力を他の小売電気事業者に販売しています。
その他の事業
エスケイエンジニアリング㈱は坑井の掘削や改修作業を請け負っており、物理計測コンサルタントは物理検層やマッドロギング作業を行っています。ジャペックスエネルギーは石油製品の販売を主な事業としています。
事業の特徴・強み
- 多様な事業分野に展開: E&P事業からインフラ・ユーティリティ事業、その他の事業まで幅広い分野で事業展開している。
- 国内外での事業展開: 国内だけでなく、海外でも積極的に事業を展開しており、リスクの分散化を図っている。
今後の展開・戦略
当社は再生可能エネルギーの開発に取り組むほか、原燃料の調達先や契約条件の多様化に努めています。さらに、海外での事業拡大や新たな事業分野への参入を検討しており、持続可能な成長を目指しています。
関連会社情報
【連結子会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|——————|—————–|——–|———————————————-|———-|———-|
| 秋田県天然瓦斯輸送㈱ | 秋田県秋田市 | 250 | 秋田県におけるパイプラインによる天然ガス輸送 | 100.00 | 有 |
| エスケイエンジニアリング㈱ | 東京都千代田区 | 300 | 坑井掘さく、エンジニアリング業務請負 | 100.00 | 有 |
| エスケイ産業㈱ | 東京都港区 | 90 | 石油製品の製造及び販売、不動産管理、保険代理店 | 100.00 | 有 |
| 北日本オイル㈱ | 山形県酒田市 | 80 | 原油の販売、廃油の再生処理、原油の輸送請負 | 100.00 | 有 |
| 白根瓦斯㈱ | 新潟県燕市 | 3,000 | 新潟県燕市、新潟市におけるガスの製造、供給及び販売 | 100.00 | 有 |
| ㈱ジャペックスパイプライン | 新潟県長岡市 | 80 | パイプラインの保守、管理 | 100.00 | 有 |
| ㈱地球科学総合研究所 | 東京都文京区 | 2,100 | 物理探鉱作業請負、物理探鉱技術開発 | 100.00 | 有 |
| ㈱物理計測コンサルタント | 東京都千代田区 | 446 | 物理検層、マッドロギング作業請負 | 100.00 | 有 |
【持分法適用関連会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|————|—————–|——–|——————————————–|———-|———-|
| 東北天然ガス㈱ | 宮城県仙台市 | 300 | 東北地方における天然ガスの購入、販売 | 45.00 | 有 |
| ㈱テルナイト | 東京都千代田区 | 98 | 掘さく用調泥剤の製造販売、泥水サービス | 47.00 | 有 |
| 福島ガス発電㈱ | 東京都千代田区 | 537 | 天然ガス火力発電事業の運営、受託 | 33.30 | 有 |
| サハリン石油ガス開発㈱ | 東京都港区 | 22,592 | ロシア連邦サハリン島及びその陸棚における石油資源の探鉱開発、生産 | 15.29 | 有 |
| Energi Mega Pratama Inc. | 英国領ヴァージン諸島 | 1,000 | インドネシア共和国ジャワ島東部海域における石油資源の探鉱開発、生産 | 25.00 | 有 |
| Kangean Energy Indonesia Ltd. | 米国デラウェア州 | 10 | インドネシア共和国ジャワ島東部海域における石油資源の探鉱開発、生産 | – | 有 |
| EMP Exploration (Kangean) Ltd. | 英国ロンドン | 100 | インドネシア共和国ジャワ島東部海域における石油資源の探鉱開発、生産 | – | 有 |
【注釈】
1. 特定子会社に該当しております。
2. 議決権の所有割合の[ ]内は、緊密な者又は同意している者の所有割合で外数となっております。
3. 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
4. 持分は100分の20未満であるが、実質的な影響力を持っているため関連会社としたものであります。
5. ㈱ジャペックスエネルギーについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。 主要な損益情報等 (1) 売上高 49,850百万円 (2) 経常利益 457百万円 (3) 当期純利益 297百万円 (4) 純資産額 1,789百万円 (5) 総資産額 8,061百万円
6. ㈱ジャペックスガラフについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。 主要な損益情報等 (1) 売上高 36,182百万円 (2) 経常利益 11,371百万円 (3) 当期純利益 6,716百万円 (4) 純資産額 61,809百万円 (5) 総資産額 68,953百万円
設備投資分析
設備投資の分析
投資の時期と規模
2015年から2024年までの時系列データを見ると、設備投資額は年々変動しており、2015年から2018年にかけては比較的高額な投資が行われていましたが、その後は減少傾向にあります。特に2015年と2018年には大きな投資が行われており、その後は縮小傾向にあることが分かります。
投資の目的と内容
主な投資分野は生産施設工事や鉱区の拡張開発費であり、特にカナダのハンギングストーン鉱区やイラクのガラフ油田に対する投資が目立ちます。投資の目的は生産能力の拡大や新規事業の展開に重点が置かれており、効率化や生産物回収の向上が主な目標となっています。
投資の効果と影響
投資により事業への影響は生産能力の拡大や生産物回収の増加など、一定の成果が得られています。しかし、投資額の減少傾向や特定セグメントへの投資集中によるリスクも考慮する必要があります。特に中東セグメントにおけるイラクのガラフ油田への投資は、将来的な収益性や地政学的リスクに対する検討が求められます。