事業内容

事業の概要

当社グループは、医薬品の開発段階で行われる臨床試験（治験）に関連する業務を主たる事業とし、医薬品開発業務受託事業（ＣＲＯ事業）と医薬品製造販売後支援事業（育薬事業）を展開しています。

主要な事業分野

• ＣＲＯ事業
• 育薬事業

各事業分野の詳細

ＣＲＯ事業

ＣＲＯ事業では、臨床試験を中心にモニタリング業務や品質管理業務、データマネジメント、統計解析、メディカルライティング、ファーマコビジランスなどの業務を受託しています。治験依頼者（製薬会社等）のリソース状況に応じて、様々な業務をＣＲＯに委託することが可能です。また、創薬支援事業も展開し、開発品の市場分析・調査、薬事戦略立案、パートナリング・ライセンス支援などのコンサルティングサービスを提供しています。

育薬事業

育薬事業では、医薬品の発売後の支援業務を受託しております。企業・医師主導臨床研究の組織体制構築業務や製造販売後の企画業務・モニタリング業務・監査業務を通じて、医薬品の適正使用情報・エビデンスを提供し、医療現場に浸透させることを目指しています。

事業の特徴・強み

• ワンストップのサービス提供: 新薬開発における創薬支援から臨床開発、製造販売後の臨床試験や臨床研究まで幅広いサービスを提供している。
• 豊富な経験と実績: 開発品の市場分析・調査、薬事対応、パートナリング・ライセンス支援などで多くの実績と経験を持つ専門家が中心となって業務を行っている。

今後の展開・戦略

当社グループは、国内外のバイオベンチャー企業の創薬を支援する創薬支援事業を強化し、より専門性の求められる医療環境に対応することで差別化を図っていきます。また、臨床研究法の施行に伴う法規制への適切な対応を行い、保健衛生の向上に貢献することを重要な戦略として位置付けています。

関連会社情報

【連結子会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|—————————————|——————–|—————-|————|———-|———-|
| LINICAL USA, INC. | 米国ニューヨーク州 | 300千USドル | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| Linical Accelovance America, Inc. | 米国メリーランド州 | 108千USドル | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| LINICAL Europe Holding GmbH | ドイツヘッセン州 | 25千ユーロ | 持株会社 | 100.0 | 有 |
| LINICAL Europe GmbH | ドイツヘッセン州 | 25千ユーロ | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| LINICAL Spain, S.L. | スペインマドリード州 | 3千ユーロ | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| LINICAL FranceSARL | フランスパリ市 | 1,002千ユーロ | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| Linical Netherlands B.V. | オランダ北ブラバント州 | 36千ユーロ | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| LINICAL POLAND sp. z o.o. | ポーランドワルシャワ市 | 5千ズウォティ | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| LINICAL Czech Republic s.r.o. | チェコプラハ市 | 200千コルナ | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| Linical U.K. Limited | イギリスサフォーク州 | 1ポンド | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| Linical Romania S.R.L. | ルーマニアティミシュ県 | 16千ルーマニアレイ | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| Linical Hungary Kft. | ハンガリーブダペスト市 | 3,000千ハンガリーフォリント | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| Linical Italy SRL | イタリアミラノ県 | 10千ユーロ | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| LINICAL KOREA CO., LTD. | 韓国ソウル特別市 | 1,000百万ウォン | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| 立力科（上海）医薬科技有限公司 (Linical China Co., Ltd.) | 中華人民共和国上海市 | 3百万人民元 | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| LINICAL TAIWAN CO., LTD. | 台湾台北市 | 13百万台湾ドル | CRO事業 | 100.0 | 有 |
| Linical Singapore Pte. Ltd. | シンガポール | 216千シンガポールドル | CRO事業 | 100.0 | 有 |

【注釈】
1. 主要な事業の内容欄には、セグメント情報の名称を記載しております。
2. 特定子会社に該当しております。
3. 議決権の所有割合の（　）内は、間接所有割合で内数であります。
4. 本有価証券報告書提出日現在においては役員の兼任は解消しております。
5. Linical Accelovance America, Inc.については、売上高（連結会社相互間の内部売上高を除く。）の連結売上高に占める割合が10％を超えております。

設備投資分析

設備投資の分析

投資の時期と規模

2015年から2024年までの設備投資の推移を見ると、特に大きな投資が行われたのは2020年03月期と2024年03月期であり、それぞれ114,164千円と107,889千円の規模でした。投資金額は年々増加しており、2020年03月期以降は100,000千円を超える投資が続いています。

投資の目的と内容

主な投資分野はオフィス関連の設備から始まり、通信設備、サーバー、ストレージシステム、テレビ会議システム、新オフィスリノベーション、パソコンなど幅広い分野に投資が行われています。投資の目的は、オフィスの改装や拡張、新規事業展開、生産性向上、国内外のオフィス移転など多岐にわたっています。

投資の効果と影響

設備投資により、事業の拡大や効率化が図られ、新しい技術や設備導入によって競争力が向上しています。一方で、海外オフィスのリース資産やリニューアル費用による投資も増加しており、グローバル展開に伴うリスクや課題も存在する可能性があります。