17120 – ダイセキ環境ソリューション 財務分析レポート
営業利益・純利益と営業利益率の推移
PER推移
キャッシュフロー推移
負債・純資産推移
貸借対照表比較
利益・配当推移
利益・配当散布図
在庫回転率の推移
セグメント別利益の推移
事業内容
事業の概要
当社グループは、汚染土壌の調査・処理事業と資源リサイクル事業を主要な事業内容として展開しています。
主要な事業分野
- 土壌汚染調査・処理事業
- 資源リサイクル事業
各事業分野の詳細
土壌汚染調査・処理事業
当社グループは、汚染土壌の調査から浄化処理まで一貫して請負っています。調査計画の立案から現地調査、サンプリング、汚染土壌の処理まで、全工程を自社で対応できる「土壌汚染対策のトータルソリューション企業」です。主な処理方法は汚染土壌の掘削除去であり、除去した土壌は再利用されます。さらに、施設の多様化やリサイクル原料の活用により、競争力を強化しています。
資源リサイクル事業
- 廃石膏ボードリサイクル事業: 廃石膏ボードを選別・破砕・製造し、石膏粉や土壌固化材を製造・納品しています。
- 古紙・一般廃棄物処理事業: 古紙の回収・仕分け・販売や一般廃棄物の収集運搬を行っています。
- PCB事業: 微量PCB汚染廃電機器の処理を行っております。
- BDF事業: バイオディーゼル燃料の製造販売を行っています。
- 環境分析事業: 産業廃棄物や土壌の分析を行い、計量証明事業の認定を受けています。
事業の特徴・強み
- 土壌汚染調査・処理事業では、一貫したソリューション提供が特徴であり、競争力を維持しています。
- 資源リサイクル事業では、廃棄物の再資源化や環境分析において高い専門性を持ち、信頼性の向上に貢献しています。
今後の展開・戦略
当社グループは、環境ビジネスの拡大や施設の多様化を通じて、事業領域の拡大を図ります。さらに、リサイクル原料の有効活用や環境技術の向上を通じて、持続可能な事業展開を目指します。
関連会社情報
【連結子会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|——————|————–|——–|—————————————-|———-|———-|
| 株式会社ダイセキ | 名古屋市港区 | 6,382 | 産業廃棄物処理の受託・委託、環境分析 | 54.0 | なし |
| 株式会社グリーンアローズ中部 | 愛知県東海市 | 90 | 廃石膏ボードリサイクル、土壌固化材の製造販売 | 54.0 | なし |
| 株式会社グリーンアローズ九州 | 福岡県宇美町 | 90 | 廃石膏ボードリサイクル | 58.0 | なし |
| 株式会社杉本商事 | 滋賀県彦根市 | 10 | 廃棄物収集運搬・資源回収 | 100.0 | なし |
【持分法適用関連会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|—————-|————|——–|————–|———-|———-|
| 有限会社杉本紙業 | 滋賀県長浜市 | 10 | 古紙収集運搬 | 100.0 | あり |
【注釈】
1. 有価証券報告書を提出しております。
2. 「議決権の所有(又は被所有)割合」欄の〔内書〕は間接所有であります。
設備投資分析
設備投資の分析
投資の時期と規模
2015年から2024年までの時系列データを見ると、設備投資の総額は増加傾向にあります。特に大きな投資が行われた時期は2017年02月期と2019年02月期で、それぞれ2,704百万円と4,943百万円の投資が実施されました。投資金額は増加しており、2019年02月期が最も高い金額を記録しています。投資の頻度は毎年行われており、継続的に設備投資が行われています。
投資の目的と内容
主要な投資分野は「土壌汚染調査・処理事業」と「廃石膏ボードリサイクル事業」であり、これらの分野に重点的に投資が行われています。投資の目的は主に生産能力の拡大や設備の更新、新規事業の展開などが挙げられます。特に土壌汚染調査・処理事業においては、リサイクルセンターの建設や設備の更新が重点的に行われています。一方で、廃石膏ボードリサイクル事業においては特筆すべき設備投資は実施されていません。
投資の効果と影響
設備投資により事業への影響は生産能力の向上や効率化が期待されます。特に新しいリサイクルセンターの建設や設備の更新により、事業の拡大や競争力の強化が見込まれます。一方で、設備投資に伴う課題としては、投資額の増加や設備の維持管理にかかるコスト増加が挙げられます。投資の成果は、将来的な収益増加や市場シェアの拡大などに表れることが期待されます。