18030 – 清水建設 財務分析レポート
営業利益・純利益と営業利益率の推移
PER推移
キャッシュフロー推移
負債・純資産推移
貸借対照表比較
利益・配当推移
利益・配当散布図
在庫回転率の推移
セグメント別利益の推移
事業内容
事業の概要
当社グループは、建設事業、開発事業、およびそれに関連する事業を主要な柱として展開しています。また、建設資機材の販売・リース、建設機械のレンタル、資金貸付事業、PFI事業なども行っています。
主要な事業分野
- 建設事業
- 開発事業
- その他の事業(建設資機材販売・リース、建設機械レンタル、資金貸付、PFI事業)
各事業分野の詳細
建設事業
建設事業は、当社を含む関連会社が主に担当しており、日本道路㈱、日本ファブテック㈱、丸彦渡辺建設㈱、第一設備工業㈱、㈱シミズ・ビルライフケアなどが工事を請け負っています。一部の工事は関連会社に発注されています。
開発事業
開発事業は、清水総合開発㈱などが主に担当しており、土地・建物の賃貸借や建設工事の受注を行っています。一部の関連会社との取引も行われています。
その他の事業
その他の事業には、建設資機材の販売・リース事業(㈱ミルックス)、建設機械のレンタル事業(㈱エスシー・マシーナリ)、資金貸付事業(シミズ・ファイナンス㈱)、PFI事業(多摩医療PFⅠ㈱)が含まれます。
事業の特徴・強み
- 多角的な事業展開: 建設事業や開発事業に加え、建設資機材販売・リース、建設機械レンタル、資金貸付、PFI事業など幅広い事業を展開している。
- グループ内連携: 関連会社との連携により、建設工事や賃貸借などのビジネスを効率的に展開している。
今後の展開・戦略
当社グループは、建設事業、投資開発事業、および道路舗装事業を主要な事業と位置付けており、今後もこれらの分野での事業拡大を目指しています。また、北米における事業活動を強化するため、シミズ・アメリカ社が活動を統括しています。将来的には、グループ内の事業連携をさらに強化し、持続可能な成長を目指す方針です。
関連会社情報
【連結子会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|——————|——————|——–|————————————|———-|———-|
| 日本道路㈱ | 東京都港区 | 12,290 | 建設事業 | 50.2 | 7人 |
| 清水総合開発㈱ | 東京都中央区 | 3,000 | 開発事業 | 100 | – |
| 日本ファブテック㈱| 東京都中央区 | 2,437 | 建設事業 | 84.6 | 5人 |
| 丸彦渡辺建設㈱ | 札幌市豊平区 | 476 | 建設事業 | 57.6 | 2人 |
| 第一設備工業㈱ | 東京都港区 | 400 | 建設事業 | 100 | 6人 |
| ㈱ミルックス | 東京都中央区 | 372 | 建設資機材販売・リース及び保険代理業 | 100 | 4人 |
| ㈱エスシー・マシーナリ| 横浜市瀬谷区 | 200 | 建設機械のレンタル | 100 | 8人 |
| ㈱シミズ・ビルライフケア| 東京都中央区 | 100 | ビルマネジメント事業 | 100 | 11人 |
| 日本建設㈱ | 東京都千代田区 | 100 | 建設事業 | 95.0 | 5人 |
| ㈱エスシー・プレコン| 千葉県流山市 | 100 | 建設事業 | 100 | 7人 |
| シミズ・ファイナンス㈱| 東京都中央区 | 2,000 | 当社関係会社への融資 | 100 | 4人 |
| 多摩医療PFI㈱ | 東京都中央区 | 500 | 医療センターの運営 | 95.0 | 6人 |
| つくば営農型太陽光発電㈱| 東京都中央区 | 450 | 売電事業 | 100 | 5人 |
| シミズ・USA・ホールディングス社| アメリカ合衆国デラウェア州 | US$200,000 | 北米における持株会社 | 100 | 3人 |
| シミズ・アメリカ社| アメリカ合衆国デラウェア州 | US$1 | 北米における事業の統括 | 100 | 2人 |
| シミズ・ノースアメリカLLC| アメリカ合衆国デラウェア州 | US$3,000 | 建設事業 | 100 | 2人 |
| シミズ・リアルティ・デベロップメント(U.S.A.)社| アメリカ合衆国デラウェア州 | US$1 | 開発事業 | 100 | 4人 |
| シミズ・インターナショナル・ファイナンス(U.S.A.)社| アメリカ合衆国デラウェア州 | US$30,000 | 当社関係会社への融資 | 100 | 3人 |
| SCB Boylston PO, LLC| アメリカ合衆国デラウェア州 | US$79,500 | 開発事業 | 97.0 | – |
| SCB Boylston Holding, LLC| アメリカ合衆国デラウェア州 | US$79,500 | 開発事業 | 97.0 | – |
| SC Boylston Investment, LLC| アメリカ合衆国デラウェア州 | US$77,800 | 開発事業 | 99.5 | – |
| 清水建設(中国)有限公司| 中華人民共和国上海市 | 80,000 | 建設事業 | 100 | 3人 |
| シミズ・インベストメント(アジア)社| シンガポール共和国 | シンガポールドル84,000 | 開発事業 | 100 | 5人 |
| シミズ・インターナショナル・キャピタル(シンガポール)社| シンガポール共和国 | シンガポールドル10,000 | 当社関係会社への融資 | 100 | 4人 |
【持分法適用関連会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|——————|——————|——–|————————————|———-|———-|
| 東京コンクリート㈱| 東京都江東区 | 150 | 建設事業 | 33.3 | 2人 |
| ㈱幕張テクノガーデン| 千葉市美浜区 | 1,500 | 開発事業 | 26.7 | 1人 |
| プロパティデータバンク㈱| 東京都港区 | 332 | 不動産関連情報の運用管理 | 24.1 | – |
【注釈】
1. 議決権の所有割合の()内は、間接所有割合で内数であります。
2. 日本道路㈱は、有価証券報告書を提出している会社であります。
3. ※ 特定子会社であります。
設備投資分析
設備投資の分析
投資の時期と規模
2015年から2024年までの時系列で見ると、特に大きな投資が行われたのは2020年であり、当社グループの設備投資額は1,243億円でした。投資金額は年々増加しており、2020年が最大であることが分かります。投資の頻度は毎年行われており、継続的な投資が行われている傾向が見られます。
投資の目的と内容
主な投資分野は賃貸事業用固定資産の取得や建設機械の取得であり、特に2020年以降はイノベーションセンターや再生可能エネルギー事業用固定資産の取得など、新たな分野への投資が増加しています。投資の目的は生産能力の拡大や新規事業の展開、効率化などが挙げられます。また、2020年以降の投資には自航式SEP船の建造など、環境に配慮した投資も含まれています。
投資の効果と影響
投資により事業への影響は生産能力の拡大や新規事業の立ち上げ、環境への配慮が進んでいることが示されています。特に2020年以降の投資は多岐にわたり、事業の多角化や持続可能性の向上に寄与しています。一方で、投資による課題としては、新規事業の立ち上げに伴うリスクや効果の出方への不確実性が挙げられます。