18280 – 田辺工業 財務分析レポート
営業利益・純利益と営業利益率の推移
PER推移
キャッシュフロー推移
負債・純資産推移
貸借対照表比較
利益・配当推移
利益・配当散布図
在庫回転率の推移
セグメント別利益の推移
事業内容
事業の概要
当社グループは、日本国内を中心に設備工事事業と鋳造用工業炉の製造・販売を主要な事業として展開しています。また、海外市場でも設備工事事業や表面処理事業を展開しています。
主要な事業分野
- 設備工事事業
- 表面処理事業
- 鋳造用工業炉事業
各事業分野の詳細
設備工事事業
設備工事事業では、産業プラント設備工事、設備保全工事、電気計装工事、メカトロニクス、送電工事、管工事などを主要な分野として展開しています。海外市場でも中国、シンガポール、マレーシア、タイ国内で設備工事事業を展開しております。
表面処理事業
タナベタイランド社がタイ国内で表面処理事業を行っています。
鋳造用工業炉事業
鋳造用工業炉部門では、アルミ鋳物生産用工業炉の製造・販売、産業機械の輸入・販売を行っています。
事業の特徴・強み
- 豊富な設備工事経験と技術力を持ち、国内外で幅広い分野に対応可能
- グローバル展開により、海外市場での事業拡大が進んでいる
今後の展開・戦略
当社は、技術力の向上と新たな市場への進出を重点的に推進し、グローバルでの競争力強化を図る戦略を展開しています。特に新興国市場への参入や環境関連事業の拡大を見据えています。
関連会社情報
【連結子会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|———————-|——————|——–|————–|———-|———-|
| タナベタイランド社 | タイ国プラチンブリ県 | 700,921 | 設備工事事業、表面処理事業 | 100 | 有 |
| 田工実業(上海)有限公司 | 中国上海市 | 500,000 | 設備工事事業 | 100 | 有 |
| タナベエンジニアリングシンガポール社 | シンガポール | 102,719 | 設備工事事業 | 100 | 無 |
| タナベテクニカルサービスマレーシア社 | マレーシアセランゴール州 | 96,940 | 設備工事事業 | 100 | 無 |
| タナベエンジニアリングアジア社 | タイ国バンコク郡 | 16,320 | 設備工事事業 | 49 | 無 |
【注釈】
1. 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
2. タナベタイランド社、田工実業(上海)有限公司、タナベエンジニアリングシンガポール社及びタナベテクニカルサービスマレーシア社は特定子会社であります。
3. 上記連結子会社は有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社ではありません。
4. 上記連結子会社の売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が、それぞれ100分の10以下であるため、主要な損益情報等の記載を省略しております。
5. 2023年5月9日にタナベエンジニアリングアジア社を設立いたしました。同社は特定子会社には該当しておりませんが、連結の範囲に含めております。
6. 田工実業(上海)有限公司は、2024年度に清算予定であります。
設備投資分析
設備投資の分析
投資の時期と規模
2015年から2024年までの時期において、設備投資の規模は年々変動しており、特に大きな投資が行われたのは2018年度と2021年度である。2018年度には1,569,694千円、2021年度には1,370,646千円の設備投資が実施された。投資金額は年によって異なり、2016年度と2019年度が比較的低い水準である。投資の頻度は毎年行われており、継続的な設備投資が行われている。
投資の目的と内容
主要な投資分野は製造工場・事務所の設備更新や事業用地の取得、製品の高品質化対応などであり、生産能力拡大や効率化を目的としている。2018年度と2021年度には市場拡大に対応するための設備投資が中心であり、2018年度では製造工場・事務所の設備更新、事業用地の取得が重点であった。一方、2021年度では事業用地の取得や事業用建物の新設が中心となっている。投資の特徴として、設備投資は事業の成長戦略に沿った計画的な投資が行われている点が挙げられる。
投資の効果と影響
設備投資により事業の生産能力が向上し、製品の品質向上や生産効率の改善が期待される。特に2018年度と2021年度の大規模な投資は市場拡大に対応するための施設拡充や設備更新が行われ、競争力強化に寄与していると考えられる。一方、投資による課題としては、新設施設や設備の導入に伴う運用や管理の課題が生じる可能性があるため、適切な運用計画や人材育成が重要となる。