25020 – アサヒグループホールディングス 財務分析レポート
営業利益・純利益と営業利益率の推移
PER推移
キャッシュフロー推移
負債・純資産推移
貸借対照表比較
利益・配当推移
利益・配当散布図
在庫回転率の推移
セグメント別利益の推移
事業内容
事業の概要
アサヒグループは、酒類、飲料、食品、薬品の製造・販売を主要な事業とする企業グループで構成されています。
主要な事業分野
- 日本(酒類、飲料、食品、薬品の製造・販売)
- 欧州(酒類の製造・販売)
- オセアニア(酒類、飲料の製造・販売)
- 東南アジア(飲料の製造・販売)
- その他(研究開発、バイオサイクル、調達機能管理、スタートアップ投資)
各事業分野の詳細
日本(酒類、飲料、食品、薬品の製造・販売)
アサヒビールを含む子会社がビール、焼酎、洋酒、ワインなどの製造・販売を行う他、飲料、食品、薬品の製造・販売も手掛けています。
欧州(酒類の製造・販売)
欧州地域においてビールの製造・販売を行う子会社が中東欧と西欧で展開しています。
オセアニア(酒類、飲料の製造・販売)
オーストラリアとニュージーランドにて酒類と飲料の製造・販売を担当する子会社が活動しています。
東南アジア(飲料の製造・販売)
マレーシアを中心に飲料と乳製品の製造・販売を行う子会社が展開しています。
その他
研究開発、バイオサイクル、調達機能管理、スタートアップ投資などの事業を行う子会社があり、グループの持続的な発展に貢献しています。
事業の特徴・強み
- 多様な事業分野に展開し、飲料から食品、研究開発まで幅広い領域で事業を展開している。
- グローバル展開に積極的であり、各地域で地域統括会社を設立し、現地市場に密着した事業展開を行っている。
今後の展開・戦略
アサヒグループは、グローバル市場での競争力強化を目指し、新規事業領域への進出やスタートアップ企業への投資を通じて成長を目指しています。また、持続可能な事業展開を重視し、研究開発やバイオサイクル分野での取り組みを強化しています。
関連会社情報
【連結子会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|————————–|—————–|———-|————|———-|———-|
| アサヒグループジャパン㈱ | 東京都墨田区 | 50 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
| アサヒビール㈱(注) | 東京都墨田区 | 20,000 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
| ニッカウヰスキー㈱ | 北海道余市町 | 100 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
| エノテカ㈱ | 東京都港区 | 1,761 | なし | 100.00 | なし |
| アサヒ飲料㈱(注) | 東京都墨田区 | 11,081 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
| カルピス㈱ | 東京都墨田区 | 90 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
| アサヒグループ食品㈱ | 東京都墨田区 | 500 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
| アサヒロジ㈱ | 東京都大田区 | 80 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
| アサヒプロマネジメント㈱ | 東京都墨田区 | 50 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
| Asahi Europe & International Ltd(注) | イギリスサリー州 | 1,196,492 (€9,838百万) | 欧州 | 100.00 | なし |
| Asahi Holdings (Australia) Pty Ltd(注) | オーストラリアヴィクトリア州 | 1,385,448 (AU.$18,926百万) | オセアニア | 100.00 | 有 |
| CUB Pty Ltd(注) | オーストラリアヴィクトリア州 | 289,810 (AU.$4,019百万) | オセアニア | 100.00 | なし |
| Asahi Beverages Pty Ltd(注) | オーストラリアヴィクトリア州 | 28,166 (AU.$372百万) | オセアニア | 100.00 | なし |
| Asahi Beverages (NZ) Limited(注) | ニュージーランドオークランド | 29,235 (NZ.$392百万) | オセアニア | 100.00 | なし |
| Asahi Holdings Southeast Asia Sdn. Bhd.(注) | マレーシアクアラルンプール | 51,516 (RM.378,378千) | 東南アジア | 100.00 | なし |
| Etika Beverages Sdn. Bhd. | マレーシアクアラルンプール | 2,756 (RM.112,005千) | 東南アジア | 100.00 | なし |
| Etika Dairies Sdn. Bhd. | マレーシアクアラルンプール | 2,868 (RM.89,315千) | 東南アジア | 100.00 | なし |
| Asahi Loi Hein Company Limited | ミャンマーヤンゴン | 4,723 (MMK44,620百万) | その他 | 51.00 | なし |
| Asahi Global Procurement Pte. Ltd. | シンガポール | 3,026 (USD20百万) | その他 | 100.00 | なし |
| アサヒクオリティーアンドイノベーションズ㈱ | 茨城県守谷市 | 50 | 設備の賃貸 | 100.00 | 有 |
【持分法適用関連会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|——————————|—————|——|——–|———-|———-|
| ㈱アサヒビールコミュニケーションズ | 東京都台東区 | 50 | 設備の賃貸 | 49.00 | 有 |
| ダイナミックベンディングネットワーク㈱ | 大阪府大阪市 | 50 | なし | 33.40 | なし |
| アサヒビジネスソリューションズ㈱ | 東京都墨田区 | 110 | 設備の賃貸 | 49.00 | 有 |
| 中国広東省 | 3,801 (RMB.248,522千) | 欧州 | 29.00 | なし |
【注釈】
1. 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
2. 「所有持分割合」の欄の( )内は間接所有割合を内書きで記載しています。
設備投資分析
設備投資の分析
投資の時期と規模
2014年から2024年までの時期において、設備投資額は増加傾向にあり、2024年に最高額の161,687百万円を記録しました。特に2019年から2024年にかけて急速な増加が見られ、この期間に大規模な投資が行われました。投資の頻度は年々増加し、継続的な設備投資が行われています。
投資の目的と内容
主要な投資分野は酒類、飲料、食品、国際事業であり、これらのセグメントにおいて売上拡大や収益改善を目指した投資が行われています。特に国際事業においては成長戦略や効率化を重視した投資が多く、欧州でのビール製造設備増能力投資などが行われています。また、日本においてはDXに関わるシステム投資も行われており、新たな技術への投資も進んでいます。
投資の効果と影響
設備投資により各セグメントの生産能力が拡大し、効率化が図られる一方、収益改善や売上拡大にも寄与しています。特に国際事業においては投資額が大きく、欧州での製造能力増強やビール製造設備増能力投資が成果を上げています。日本やオセアニア、東南アジアでも売上拡大や収益改善に向けた投資が効果を発揮しています。