268A0 – リガク・ホールディングス 財務分析レポート
営業利益・純利益と営業利益率の推移
PER推移
キャッシュフロー推移
負債・純資産推移
貸借対照表比較
利益・配当推移
利益・配当散布図
事業内容
事業の概要
当社グループは、理科学機器の専門メーカーとして、X線技術を中心とした分析・計測機器の開発、製造、販売、サービスを展開しています。国内外の幅広い分野に製品を提供しており、70年以上の歴史を持つグループで構成されています。
主要な事業分野
- 多目的分析機器事業
- 半導体プロセス・コントロール機器事業
- 部品・サービス事業
各事業分野の詳細
多目的分析機器事業
この事業では、X線技術を利用した分析・計測機器を開発・販売しています。製品にはX線回折機器や蛍光X線分析機器、X線イメージング機器などが含まれており、様々な材料の研究開発や品質管理、医薬品の研究開発などに利用されています。
半導体プロセス・コントロール機器事業
この事業では、半導体ウェーハの汚染検査や薄膜評価、組成・結晶性評価などのパラメータを測定し、半導体製造プロセスをコントロールするためのX線技術を組み合わせた機器を提供しています。高い需要成長が予測される半導体計測機器も開発されています。
部品・サービス事業
この事業では、製品のアフターサービスや要素部品の製造・販売を行っています。消耗品・交換部品の供給や修理・点検、予防保守契約などのサービスを提供し、顧客との信頼関係を築いています。
事業の特徴・強み
- 高度なX線要素技術力を持ち、製品の技術優位性と市場競争力を確保している
- 製品の高性能化や開発サイクルの短縮化を実現するため、要素技術をパーツ製品化している
今後の展開・戦略
当社グループは、科学技術の発展に伴うX線分析ソリューションへの需要の高まりに対応し、製品のさらなる革新と市場拡大を目指しています。研究開発への投資や顧客サービスの充実を通じて、持続的な成長を目指す戦略を展開しています。
関連会社情報
【連結子会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
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| 株式会社リガク | 東京都昭島市 | 100 | 理科学機器及び関連機器の販売・製造・開発 | 100.0 | 有 |
| 理学ロジスティクス株式会社 | 東京都昭島市 | 10 | 各種包装及び精密機器の運送 | 100.0 | 有 |
| 日本インスツルメンツ株式会社 | 京都府京都市南区 | 20 | 水銀分析計の製造及び分析 | 100.0 | 無 |
| Rigaku Americas Holding, Inc. | 米国テキサス州 | 3,130 | 理科学機器及びその要素技術製品の製造及び販売 | 100.0 | 有 |
| Rigaku do Brasil Ltda. | ブラジル連邦共和国サンパウロ市 | 334,993 | ブラジルレアル中南米における営業活動推進 | 100.0 | 有 |
| Rigaku Innovative Technologies Europe s.r.o. | チェコ共和国プラハ市 | 200,000 | 理科学機器の先端技術の開発及び関連機器の製造 | 100.0 | 無 |
| Rigaku Asia Pacific PTE Ltd. | シンガポール共和国 | 10,080,000 | アジア・パシフィック地域の統括・管理 | 100.0 | 有 |
| 理学電企儀器(北京)有限公司 | 中華人民共和国北京市 | 5,000,000 | 理科学機器の販売及び技術サービス | 100.0 | 有 |
| 理学電企(上海)儀器有限公司 | 中華人民共和国上海市 | 5,000,000 | 理科学機器の販売及び技術サービス | 100.0 | 有 |
| Rigaku Portable Devices Asia Limited | 中華人民共和国香港特別行政区 | 2 | アジア・パシフィック地域での営業活動推進 | 100.0 | 有 |
| Rigaku India Private Ltd. | インド共和国ムンバイ市 | 1,000,000 | インド地域での営業活動推進 | 100.0 | 有 |
| Rigaku Europe SE | ドイツ連邦共和国ノイ・イーゼンブルク市 | 120,000 | 欧州における販売及びサービス | 100.0 | 有 |
| Rigaku UK, Ltd. | 英国マーシーサイド州 | 150,000 | X線機器製品に対する販売マーケティング及びテクニカルサービスの提供 | 100.0 | 有 |
| Rigaku France S.A.R.L | 仏国ストラスブール市 | 60,000 | X線機器製品に対する販売マーケティング及びテクニカルサービスの提供 | 100.0 | 有 |
| Rigaku Polska Sp. z o.o. | ポーランド共和国ヴロツワフ市 | 376,250 | 単結晶X線構造解析装置の製造及び販売 | 100.0 | 有 |
| Rigaku Semiconductor Instruments Ltd. | イスラエル国ミグダルホーエメック | 3,018 | 半導体デバイス並びに関連分野向けのX線装置の開発及び製造 | 100.0 | 有 |
| MILabs B.V. | ネーデルランド王国ハウテン | 1,637,746 | 生体用分析機器の開発、製造及び販売 | 100.0 | 有 |
【持分法適用関連会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
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【注釈】
1. 株式会社リガク及びRigaku Americas Holding, Inc.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
2. 日本において、一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成された同社の財務諸表における主要な損益情報等は以下のとおりです。
3. Rigaku Semiconductor Instruments Ltd.は、2024年12月5日付でXwinSys Technology Development Ltd.から社名変更しております。
設備投資分析
設備投資の分析
投資の時期と規模
2024年12月期における設備投資は、生産設備の増強や研究開発機能の強化を目的として継続的に実施されました。設備投資の総額は6,362百万円で、CAPEX比率は7.0%となりました。特に大きな投資が行われた主な内容は山梨工場の増設工事、販促用のデモ機、生産自動化システム、生産整備の拡張などです。
投資の目的と内容
設備投資の主な目的は生産能力の拡大や研究開発機能の充実であり、投資内容はこれらを支援する施設やシステムの導入が中心でした。特に山梨工場の増設や生産自動化システムの導入などが重要な投資分野でした。なお、重要な設備の除却や売却は行われていません。
投資の効果と影響
設備投資により、生産能力の拡大や研究開発機能の強化が図られ、事業へのポジティブな影響が期待されます。成果としては、生産効率の向上や製品品質の向上などが挙げられるでしょう。課題としては、投資効果の適切な評価や効率的な設備活用が挙げられるかもしれません。