[2802] 味の素 の財務・株価分析レポート

28020 – 味の素 財務分析レポート

28020 – 味の素 財務分析レポート

作成日: 2025年07月07日

営業利益・純利益と営業利益率の推移

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

PER推移

PER推移グラフ

キャッシュフロー推移

キャッシュフロー推移グラフ

負債・純資産推移

負債・純資産推移グラフ

貸借対照表比較

貸借対照表比較グラフ

利益・配当推移

利益・配当推移グラフ

利益・配当散布図

利益・配当散布図

在庫回転率の推移

在庫回転率の推移グラフ

セグメント別利益の推移

セグメント別利益の推移グラフ

事業内容

事業の概要

当社グループは、調味料、栄養・加工食品、ソリューション&イングリディエンツ、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸、バイオファーマサービス(CDMO)、ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)など幅広い事業を展開しています。

主要な事業分野

  • 調味料・食品調味料
  • 栄養・加工食品
  • 冷凍食品
  • 医薬用・食品用アミノ酸
  • バイオファーマサービス(CDMO)
  • ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)

各事業分野の詳細

調味料・食品調味料

調味料の製造・販売を主力とし、国内外で展開しています。主要な会社には味の素食品㈱や海外の関連会社が含まれます。

栄養・加工食品

栄養補助食品や加工食品の製造・販売を行っており、欧州や北米で事業を展開しています。

冷凍食品

冷凍食品の製造・販売を行い、北米市場においても事業を展開しています。

医薬用・食品用アミノ酸

医薬品や食品の製造に使用されるアミノ酸の製造・販売を行っており、北米や中国市場で事業を展開しています。

バイオファーマサービス(CDMO)

遺伝子治療薬の製造を手がけ、米国のフォージ・バイオロジクス社を子会社として取得し、CDMO事業を拡大しています。

ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)

電子材料などのファンクショナルマテリアルズの製造・販売を行っており、技術力を活かした事業展開を行っています。

事業の特徴・強み

  • 多角的な事業展開: 調味料から医薬用アミノ酸、バイオファーマサービスまで幅広い事業分野に参入しており、多様な市場での収益源を確保している。
  • グローバル展開: 海外市場に積極的に進出し、現地法人を通じて事業を展開しており、国際的な競争力を持っている。

今後の展開・戦略

当社グループは、技術力を強化し、新たな製品開発やサービス拡充を通じて成長を目指す戦略を展開しています。特にバイオファーマサービス分野においては、遺伝子治療薬の需要が高まる中、CDMO事業を強化し、成長を加速させる方針を掲げています。

関連会社情報

【連結子会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|——————|——————|———-|————————|———-|———-|
| 味の素冷凍食品㈱ | 東京都中央区 | 百万円 9,537 | 冷凍食品 | 100.0 | あり |
| 味の素食品㈱ | 神奈川県川崎市 | 百万円 4,000 | 調味料、ソリューション&イングリディエンツ、栄養・加工食品 | 100.0 | なし |
| 味の素AGF㈱ | 東京都渋谷区 | 百万円 3,862 | 栄養・加工食品 | 100.0 | あり |
| 味の素ヘルシーサプライ㈱ | 東京都中央区 | 百万円 380 | その他(ヘルスケア等) | 100.0 | なし |
| 味の素エンジニアリング㈱ | 東京都大田区 | 百万円 324 | その他 | 100.0 | なし |
| 味の素ファインテクノ㈱ | 神奈川県川崎市 | 百万円 315 | ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等) | 100.0 | なし |
| 味の素トレーディング㈱ | 東京都港区 | 百万円 200 | その他(ヘルスケア等) | 100.0 | なし |
| デリカエース㈱ | 埼玉県上尾市 | 百万円 200 | ソリューション&イングリディエンツ | 100.0 | なし |
| ㈱味の素コミュニケーションズ | 東京都中央区 | 百万円 100 | その他 | 100.0 | なし |
| 味の素フィナンシャル・ソリューションズ㈱ | 東京都中央区 | 百万円 100 | その他 | 100.0 | なし |
| 味の素ベーカリー㈱ | 東京都中央区 | 百万円 100 | ソリューション&イングリディエンツ | 100.0 | なし |
| ㈱ジーンデザイン | 大阪府茨木市 | 百万円 59 | バイオファーマサービス(CDMO) | 100.0 | なし |
| 味の素デジタルビジネスパートナー㈱ | 東京都中央区 | 百万円 51 | その他 | 100.0 | なし |
| サップス㈱ | 東京都中央区 | 百万円 50 | ソリューション&イングリディエンツ | 100.0 | なし |

【持分法適用関連会社】
| 会社名 | 住所 | 資本金 | 事業内容 | 所有割合 | 役員兼任 |
|——————|——————|———-|———-|———-|———-|
| EAファーマ㈱ | 東京都中央区 | 百万円 9,145 | その他 | 40.0 | なし |
| ㈱J-オイルミルズ | 東京都中央区 | 百万円 10,000 | その他 | 27.2 | あり |
| プロマシドール・ホールディングス社 | 英領ジャージー島 | 千米ドル 0 | 栄養・加工食品 | 33.3 | なし |

【注釈】
1. 議決権の所有割合の()内は、間接所有割合で内数です。
2. タイ味の素販売社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
3. 議決権の所有割合は50%以下ですが、実質的に支配しているため子会社としております。
4. フォージ・バイオロジクス・ホールディングス社の全持分を2023年12月21日(現地時間)に取得し、連結子会社となりました。その後、フォージ・バイオロジクス・ホールディングス社はその子会社のフォージ・バイオロジクス社に吸収合併されております。なお、当該吸収合併により、フォージ・バイオロジクス社は当社の特定子会社となっております。
5. 味の素フーズ・ノースアメリカ社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

設備投資分析

設備投資の分析

投資の時期と規模

2015年から2024年までの時系列データを見ると、設備投資額は年々増加しており、特に2021年03月期と2022年03月期に大きな投資が行われました。投資金額は50,927百万円から91,834百万円まで増加し、頻度や継続性も高い水準で続いています。

投資の目的と内容

主な投資分野は食品生産設備の建設及び増強であり、特に海外食品や調味料・食品分野への投資が目立ちます。投資の目的は生産部門の合理化、品質向上、成長が期待できる製品分野への投資であり、効率化や生産能力拡大が重視されています。

投資の効果と影響

設備投資により生産部門の合理化や品質向上が進み、新たな製品分野への参入も可能となっています。成果としては生産効率の向上や市場シェアの拡大が挙げられますが、課題としては競合他社との差別化や技術革新への対応が求められるでしょう。